==================================================
【週刊ハンガンネット通信】第571号(2026年2月25日発行)
「今年度の振り返り」寄田晴代
===================================================
今年度も終わりが近づいてきました。
毎年,受講生に1年間韓国語を学んでみてどうだったか、授業に関する感想も交えて聞くことにしています。
今回はそれを共有したいと思います。
市民講座では、今年度入門クラスを担当しました。週1回2時間で、途中10分の休憩を挟み、韓国の新聞(日本語版)やニュースの動画を通して、今の韓国で起こっていることを知る時間もあります。(毎回どのニュースを選ぶかを悩むのですが、この時間は結構好評です。)ハングルを覚えてからは、ニュースを見る前に出てくる単語をいくつかホワイトボードに書き、読み方を確認したり、見た後にニュースに関する話を互いにすることもあります。
受講生は20代から70代と幅広く、現役社会人もいれば引退した人もいます。
みなさん共通して話していた感想は、「こんなことができるようになって嬉しい」でした。
「先生が韓国語で〇〇ページを開いてください、というのが聞き取れるようになった」「歩いていたら휴대폰という言葉が耳に飛び込んできた。しかも意味もわかって嬉しかった」
また、「朝鮮通信使に興味があって韓国語を始めたが、浅川兄弟や雨森芳洲のことも知るようになった。なぜこの人たちのことを今まで知らなかったのか不思議に思った。韓国語学習によって意外な世界が開けた」と言う人や、「この時間は仕事のストレス解消の大切な時間」と言う人もいました。
ストレスといえば、ある人の感想は印象的でした。「ストレスがあるけれど楽しい」
どういうことかと言うと、授業前半は、スムーズに読めなかったり聞き取れなかったり、できない自分を感じてストレスを受ける。でも、いつも一つ二つわかるようになることがあって、それがとても嬉しくて楽しいんだそうです。
市民講座では、なるべく緊張や負担感を授業で与えないようにしなくては、(途中で嫌になって辞められたくないという心配)と思っていた私は、ちょっと目が覚めた感じがしました。
ハングルを読めるようになったのが嬉しい、というのも共通した感想でしたが、覚えるまで苦戦していた人も少なからずいました。最近はハングルの覚え方に特化した本も出ているので、受講生どうしお勧めの本を教え合ったりしていました。
ハングルで、家族や友達、有名人の名前を毎日書いて練習したという人もいて、表記法はともかく、これは結構面白くて文字を覚えるのにいい練習方法だったようです。
テキストに読み仮名を書いている人もいましたが、1年たつと、年齢に関わらず、読み仮名を書くのを我慢して読み続けた人の方が上達度合いが大きいようです。
私のクラスには同じ授業にもう一度来る人もいます。前回大変そうだったけれど大丈夫かな、と心配するのですが、2年目になると「そこそこできる人」になっています。社会人講座では、なかなか覚えられないことを気にする人が大半です。しかし、時間がかかるだけで、継続すれば習得できていくことがわかります。特に予習復習する人は、高齢でも着々と伸びていく姿を何度か見せてもらいました。
それから、韓国語を学ぶ強い動機や目的があるわけではないけれど、どんどん習得する60代の人もいます。
語学学習にはモチベーションは必須!と思っていましたが、そうでもない人もいるようです。
様々な受講生と出会って、自分の思い込みに気付かされ、学びを得ることができるのは市民講座の醍醐味ですね。
来年度はどんな受講生と出会えるのか楽しみです。
