通信143 服が小さくなる、首が痛い 목이 아프다?

【週刊ハンガンネット通信】第143号 (2015年3月30日発行)

「服が小さくなる、首が痛い」

伊藤耕一

ある教室で、”形容詞+아/어 지다” の学習をした後、練習問題をやってもらいました。

こんな例文を韓国語に訳す問題がありました。

日:服が小さくなってしまいました。
韓:옷이 작아 져 버렸습니다.

「よくできました。」と言った後、思わずこんなことを口走ってしまいました。
「でも、実際には服が小さくなったのではなくて、自分が大きくなったんですよね。」

日本語と韓国語は、ある事象に対して似たような発想の表現を使うことがありますが、このような例では全く同じ発想の表現を使います。

英語では、”My son grew out of the jacket.” などと表現するそうです。
但し書きにはこんな言葉が。
「自分が太って着られなくなった時には使えません。」

また、先日、私の6歳の息子が朝食の時にこんなことを言いました。
「首が痛い!」
母親が「首をグルグル回してごらん。」と言うと、息子はグルグル首を回しました。
「首が痛いの?」と首の裏側(後頭部の下)を触ると、「痛くない。」と言います。

「痛くないのなら早くごはんを食べなさい。」と言われて、ご飯を飲み込むと、また「首が痛い!」と言うのです。
「のどが痛いの?」と聞くと、「そう。」と言い、風邪っぽいことが分かりました。(小児科の医師はこういう言葉から症状を正しく診断しなければならないので、大変そうです。)

「首が痛い」を韓国語に直訳すると「목이 아프다」となりますが、まさに「のどが痛い」という意味になります。
息子の発想は、日本語的には少しずれていたのですが、韓国語的には的確であったことに気が付きました。

私が言語に興味を持ったのは、同じ「青色」を見たと時に、日本人は「あお」、イングランドの人々は “blue” と、全く異なる音で表現したという話を聞いた時です。中学生の時でした。
日本人と韓国人は「服が小さくなる」のは全く同じ表現を考えましたが、「のどが痛い」は少し異なる表現をそれぞれに考えたことになります。

日本語的には「のどが痛い」が正しいのですが、「首が痛い」という発想も間違いとは言えないので、この発想が消えないように大人になってもらいたいと思いつつも、学校で勉強を始めるときっと、この発想が消えてしまうのだろうなと思うと少し寂しい気持ちにもなります。

「服が小さくなる」というのは、言葉どおりの意味と実際の現象がずれているのですが、そのような日本語をほかにも探してみました。

「首になる」 昔の日本の斬首の習慣が言葉として残っているものだと思います。목이 되는 것은 어렵겠지요!

「ひざに座る」 子供が「おひざに座りたい」と言ってきますが、実際に座るのは太ももの上。なぜ、「ひざ」と表現するのでしょうか?

「家に上がる」 屋根の上に上がるのでなく、家の中に入ることですね。

「地下鉄の入り口」 不思議なことに地下鉄車両の入り口でなく、地下鉄駅の入り口のことです。

「電車の駅」これは 「鉄道の駅」の方が本来的であるように感じるのは私だけでしょうか? 英語だと “rail way station” などと言います。「時計台」 どう見ても「時計塔」の方がふさわしいように思います。
このような表現や単語を外国語に訳す時に不思議な言葉が生み出されるのですが、初級を終えて辞書を引けるようになると、韓国語を書くのが面白くて仕方がないようで、例えば「首」と「なる」を引いて “회사 목이 될지도 모르겠어요.” と書いて、「会社、首になるかも知れません。」と表現しようとします。
このような表現が出るたびに、韓国語の感覚を少しずつ解説しながら、日本語との感覚の違いを教える時が、私の中では至福の時間です。

通信142 ハングル体験講座

【週刊ハンガンネット通信】第142号  (2015年3月25日発行)

「ハングル体験講座」

林鳩順 京都市生涯教育総合センターアスニー

회원 여러분 안녕하세요?

4月からの新年度、皆さんの教室では新入生(新受講生)を迎えられますか?

私が受け持っている講座のひとつ、京都市生涯教育総合センターでは、
去る3月15、16日と21、22日に文化祭を開催し、
いろんな講座(語学はハングルと中国語)の体験や
デモンストレーションなどを披露する機会がありました。

私は10年以上このセンターでハングル講座を担当してきましたが、
文化祭は初めての体験でした。
個人的なイベントを主催する場合は、会場の予約から内容まで
すべて自分で決めて準備をしてきたので、
京都市の行事の一環としての催しにハングル講座の体験があることは
とても嬉しいことで、私もワクワク、ドキドキしていました。

15日、当日の会場は大きな会議室の半分をビデオ鑑賞ルームとして区切り、
大型画面が準備されていて、韓流スターがでるミュージックビデオを
ゆっくり観賞できるようにしてありました。(DVDとCDは持ち込み)

韓国茶とお菓子は職員の方がわざわざ鶴橋まで買いに行ってくださったり、
無料で提供もしました。
カフェのような雰囲気を作るため、
韓紙やポジャギなど家にあった小物を飾り、映画のパンフレットや
雑誌等を大量に持ち込んで、自由に見られるように展示しました。

1時間しかない短時間でしたが、
ワンポイントレッスンや簡単な会話のレッスンをすることにより、
4月からの新規の入門申し込みが数人あり、
個人的にも中、上級に関しての問い合わせもありまして、
その効果ははっきりと分かりました。

緊張感が漂いそうな雰囲気でしたが、
期待感に満ちた真剣な眼差しに、意欲が感じ取れました。
教室離れや現象が著しいと言われる中、
こんな風にコツコツと、
先ずは講座の内容や講師を知ってもらう事が大事だと感じました。

その一方で、個人でこのような催しをするのは
いろんな面で大変だろうと思いましたが、
まだまだ、韓国語を本気で学ぼうとする方がたくさんいらっしゃるので、
小規模でも、体験講座のような催しを定期的に行いたいです。
講師としても貴重な体験講座となり、
初心にかえってがんばれと励ましをいただいた
有り難い一日でした。
以上です。

私は月に1回ほどのペースでソウルへ出張に行く機会があり、
発信の日が遅れてしまいました。
今後は信頼している後輩のチャン・ビョンホン先生にバトンタッチし、
私は今回が最後のメルマガ発信とさせていただきます。

지금까지 제 글을 읽어주시고 때로는 귀중한 의견과 감상을 써 보내 주셔서
정말 고맙습니다.
앞으로도 한강네트 메일 매거진을 애독하며 열심히 일하겠습니다.

通信141 4BDを通して考えたこと

【週刊ハンガンネット通信】第141号 (2015年3月16日発行)

4BDを通して考えたこと

前田真彦 ミレ韓国語学院

4色ボールペンディクテーション(以下4BD)
関連の動画をアップしました。

1、初級突破4BDスペシャルと音読指導
https://youtu.be/60JhSM5agYQ

4BDで聞き取ったものを繰り返し音読しましょう、
意味のカタマリで読みましょうというもの。

そもそも日本語の音読がしっかりできていなのです。
これは、国語教育の責任ですね。
小学校、中学校の国語の授業で、
しっかり音読の指導をしていないのです。

現場に21年間いたから実態はよくわかります。
責任の一端も感じます。
実は音読ばかりではありません。
スピーチや読解、要約、作文・・・
結局のところ日本語での自己表現力なんです。
日本語力です。

韓国語の指導を通して、日本語をも含めた言語表現力を
高めることを考えていかなければなりません。
まさに韓国語「教育」です。

2、中級突破4BDのまとめ
https://youtu.be/hoOmxoPvoTY

聞き取りのスクリプトが最後に急に難しくなって、
みなさんほとんど聞き取れませんでした。
それで「どうして急に難しく感じるのか」を尋ねてみました。
いろいろ気づきがありました。

聞き取りは、語彙とスピードによって、
一気に難易度が高まります。
聞き取りこそ、教材のレベルが大事なのだと思います。
読解や語彙より、聞き取りの教材レベルに神経を使い、
何が原因で聞き取れないのかを
しっかり見極めていかなければなりません。

4BDは優れた方法です。
受講生がどのくらい聞き取れているか、
どこでつまずいているかその実態が一目瞭然です。

4BDの授業実践を通して、
教材と指導法の開発をしていかなければならないと
決意を新たにしました。

通信140 東回りでも西回りでも地球は一周できる

【週刊ハンガンネット通信】第140号 (2015年3月9日発行)

「東回りでも西回りでも地球は一周できる」

幡野泉 アイケーブリッジ外語学院

 

もう一ヶ月前になりますが、2月11日にハンガンネットセミナーが
当校で開催されました。関東、関西圏だけでなく、北は山形県、南は
九州から駆けつけてくださった先生がいらっしゃいました。
美味しいお土産も頂戴しました。ご馳走様でした。

私は終始、準備や後片付け、途中業務の電話が入ったりと落ち着かず、
懇親会も所用で参加できなかったので、参加者の全員の方とじっくり
お話をすることができず、それが悔やまれます。

私も発表させていただきましたが、阪堂先生の発表、小栗さん進行の
懇談会など盛りだくさんでした。参加された先生方それぞれが、
大なり小なりの気づきがあったのではないでしょうか。

私が最もハッとさせられたのは、阪堂先生の挙げられた事例です。

なるべく韓国語を話して欲しい、「直説法」が大切だと思い、
しきりに日本語で受け答えをされる生徒さんに、韓国語で話すように
何回か言ったところ逆効果で、その方は教室から出られてしまった
という事例でした。

人にはいろんな学習タイプがある。合わない学習法を強要すると
「思考停止」になってしまう、これではいけない、と阪堂先生は
おっしゃっていました。

当校も、教科書のある地点から徐々に直説法に変えていくという
教授法を講師間で共有していますが、相手をよく見てより柔軟に、
と痛感しました。

思い返すと当校の通訳クラスの受講生の中で、これまでいわゆる
語学学校に通わず、韓国語の本を読んだり、韓国人と会話をする中で
上級レベルに達し、韓国語能力試験の過去問を解くだけで6級に受かった、
という強者がいます。

いわゆる「ザ・オハクタン」教育の中で育った私にはアンビリバボー。
人は自分の歩んできた道しか道が見えにくく、また、「こうしたら
効果があった。だからこうすべき」という少ない成功体験で考えて
しまいがちですね。

私はいま中国語を勉強していて、今年6月で学習歴5年になります。
加藤嘉一(かとうよしかず)さんという、「中国でいちばん有名な日本人」
と言われる若者がいますが、彼は18歳で北京に留学したとき、
お金が無かったので、辞書一つ片手に新聞で猛勉強。会話は売店の
おばさんとの雑談で鍛えたそうです。

その加藤さんの講演を聞いたとき、中国語上達の秘訣について、
「漢字で考えないほうがいい。音で反応できるように。漢字を思い浮かべて
いると時間がかかり、反応が鈍くなる。日本人にとって、漢字は邪魔に
なることもある」というお話をされていました。

私はすべての音に漢字を当てはめたい!と思っていたタイプだったので、
少しショックであると共に、そのように中国語が理解でき、あの運用力を
もつ加藤さんが本当に羨ましかったです。

でもその後、アルクの『中国語ジャーナル 2013春号』で、
清原文代先生という方の書かれたこんなコラムを読みました。

「私の場合は先に文字でインプットして、後で音声として定着させていく
というパターンで学習してきましたが、その逆の方が楽な人もいます。
東回りでも西回りでも地球は一周できますよね」

あ、文字から入ってもいいんだ、自分は文字が分からないと音声が
定着しないというタイプだ、と思って、このままの方法で進めようと
思いました。

それぞれの学習者がいろんな道を通ってゴールにたどり着く。重要な
ポイントは押さえつつも、講師はゴールにたどり着くいろんな道筋を
知っていて、その人の行きたい方を認め、誘導していけないと、
と思いました。

通信139 기분의「気」

【週刊ハンガンネット通信】 第139号(2015年3月2日発行)

기분의「気」

朴珍榮

 

여러분 안녕하세요.
박진영입니다.

3월이란 말만 들어도 기분이 들뜨는 건 왜일까요?
봄이란 계절은 역시 희망을 가져다 주는 것 같습니다.
봄 기운, 그리고 봄 기분.

일본어에서는 「気分」 뿐 아니라 「気持ち,機嫌」도 구분해서 쓰는데, 한국어 쓰임새와의 상이점은
어디서 비롯되는 것일까요? 여러분은 어떤 기준으로, 또 어떻게 구분해서 서로를 비교설명하고 계신지요?
수업 중 예문을 제시하거나 작문과제를 내보면, 일본인의 「気、気分、気持ち」 사용이 한국어 작문에
있어서 부자연스러움이 눈에 띄기도 하는데, 유심히 살펴보면 한국어의 뜻과 표현의 다양함에도 새삼 놀라게 됩니다.

‘기(気)’라고 하면 보통 흐르는 것, 유동성이 있는 공기의 흐름과 같은 성질인 것 같은데. 간략하게 편의상
①気+分  ②気+持ち로 나누어 봤을 때, ①은 신체적이고 ②는 정신적, 신체감각으로 느끼든지 정신적으로
어떤 감정에 지배되어, 자신의 의지로써 어떤 감정을 갖고, 그 감정으로 컨트롤한 감성(感性), 즉 자신이 정한
마음(心)에 따라 표현하게 된다는 해석(解釈)이 가능하다면, 「気分」과 「気持ち」를 구분하는 것도 일리가 있다는 생각이 듭니다.

곧 「気分=기분」, 「気持ち=기분/ 마음(가짐)/ 생각」 이라는 해석이 그럴듯 한 것 같습니다. 어떻게 보면 「気分」과 「気持ち」는
서로간 상호성이 있어 보이기도 합니다. 기분과 감정과 마음이 그러한 것처럼…

한편, 한국어에서는 보통 눈에 보이지 않는 기(気)를 마치 손에 잡힐 듯, 눈에 보이는 듯한 표현을 구사하고 있습니다.
기가 죽다(기를 죽이다), 기를 살리다, 기가 차다(기가 막히다), 기분을 풀다(기분이 풀리다) …
결과적으로 기(気)의 성질을 나타내거나 표현하고자 한 것 같습니다.

정리해 보겠습니다.
◆気分;(몸 안에 흐르는 기( 気)의 상태로 느끼는) 몸이 감지(感知)하는 기에 의한 마음,감정 상태에 의한 기분.
◆気持ち;(마음이 적극적으로 컨트롤함으로써 만든/느낀) 마음가짐에 의한 감정/기분.

따라서 일본어는 気分,気持ち,機嫌을 구분해서 쓰고, 한국어는 (…)기분,마음, (…)생각,(…)감정 …등 다양한 어휘로
말하고 있는 것 같습니다. (「気」는 ‘기,마음,성질,마음씨,생각,느낌,걱정,비위…’ 등 다수어휘로 표현됨)
「気分」도 「気持ち」도 환경의 지배하에 몸안에서 이루어지는 ‘어떤 움직임’임에는 틀림없는 사실,변하기 쉽다는 점에서는
동일한 것 같은데요…

3월이 시작된 월요일. 여러분의 기분은 어떠세요?
良い気分인가요? 良い気持ち인가요?

通信138 私の韓国語講師奮闘記 3: ちょっと新しいことをしようと思います

【週刊ハンガンネット通信】第138号 (2015年2月23日発行)

私の韓国語講師奮闘記3: ちょっと新しいことをしようと思います

宮本千恵美

 

氷河期を過ごしていた今シーズンの冬、新年早々のプレゼントで雪解けを迎えそうです
ある先生からのささやかなプレゼントに嬉しくなり、私も何か新しく始めないとと考えていました。
何か面白いアイデアはないか・・・など試行錯誤していました。

昨年東京で行われた懇談会でも気になった話がありました。
それは韓国語を新しく勉強し始める学習者の減少問題でした。

レディネス調査をすると、殆どの受講生が学習暦あり、試験習得あり、留学経験あり、と答えてきます。
確かに入門者は少ないです。

すごいなーと思いながらニーズ調査をすると、これははっきりしない!
語学を勉強してその後何がしたいと言う答えはあまりはっきりしない生徒が多いです。

私が韓国語講師だと言うと、ドラマが好きだとか、実は勉強してみたかったんだけど・・・と気持ちを打ち明けてくれる人もいます。
何かきっかけがなくスタートできない人たちが多いことにも気づきました。
なので、減少したのではなく、隠れてしまっている人たちもいるようです。

しかし何故きっかけが掴めないかと言うと、一生懸命な勉強はしたくないとか、将来語学を生かせるかどうかと言う問題にぶつかる人もいて、それがニーズ調査ではっきりしない答えに繋がっているのだと思います。

私は運良く韓国語に関わる仕事に就くことが出来ましたが、もしそれがなかったら同じ問題にぶつかっていたでしょう。
そこで勉強と言うよりは何か韓国語や韓国文化に触れて興味を持ってもらえるような、そんな教室を作れないだろうかと思っていました。

そんな思いを巡らせている時でした。

私の住んでいる地域で女子会なる大きな団体があるのですが、3月から北陸ガールズスクエアがオープンし、多様な教室を開講するというのです。
そこで私も講師をしたい!・・・でも韓国語だけでは何かインパクトに欠けるな・・・と思いました。そこでひらめいたのが、2ヶ国語を同時に学ぼうと言う企画です。

まだ計画段階で、生徒が集まるかも不明・・・でも不思議ともう1人の中国語講師と楽しく雑談しながら計画を練っています。

テキストの表紙は2人で伝統衣装を着て撮影しようとか、中国と韓国の話をしながら、違いや共通点を見つけては、これは生徒に話そうとか、これも授業に取り入れようとか企画がどんどん膨らんでいきます。

私はこの教室を通してたくさんの人に気軽に韓国語を知ってもらえたらと思っています。
そこから中国語や韓国語をもっと学びたいと思ってもらえたり、学習の先にはっきりとしたゴールがなくても、楽しく学んでもらえたら嬉しいです!

来月北陸新幹線も開通し、多くの外国人観光客の来訪が予想され、近隣の中国や韓国からもたくさんの観光客が来るのではないかと思います。国際交流も盛んに行われるようになったときに、このような教室が何か交流の役に立てば良いなぁとも思います。

皆様に良いご報告が出来ますように・・・!

通信137 あなたはバイリンガルですか?

【週刊ハンガンネット通信】第137号 (2015年2月2日発行)

「あなたはバイリンガルですか?」

松﨑真日

もう十数年前のことですが、大学院の授業で二重言語教育をテーマにした授業を受けたことがあります。

その最初の授業で、先生が私に対し「あなた自身をバイリンガルだと思うか」という質問をされたことをよく覚えています。バイリンガルであるかどうかを問うこの質問は意表をつくもので、どう返事をしたらよいものか大変戸惑いました。答えに窮した挙句、私の韓国語は決して母語レベルではないからバイリンガルとはいえないと判断し、「違うと思います」と答えました。

先生はその答えを聞くと、一瞬がっかりした表情をされました。私の答えはどうやら先生が期待していた答えとは違っていたようでした。

その後、先生から説明があったのですが、外国語のレベルについて議論はあるけれども、2つの言語を操ることができればバイリンガルと言えるのであり、「母語レベル」というのは必ずしも条件にはならないということでした。

そういうことであれば、すでに韓国で大学院に通っていた私はバイリンガルだということができます。

バイリンガルということば自体が英語由来の外来語だからでしょうか、私にとってバイリンガルという存在は別世界に暮らす人たちのようにイメージされていました。

例えば、幼少時に英語圏で育ち英語をペラペ~ラと話すことができ、私の知らない文化を持った人たちといったイメージです(私が田舎育ちのため、テレビかどこかで見たようなステレオタイプなイメージです)。それから、ちょっとしたあこがれとうらやましさが混じり、まぶしさが伴います。

バイリンガルについてそんなイメージを持っていた私は、先生の質問に対しそれほど口数も多くない自分をバイリンガルではないと判断したのです。

さて、バイリンガルということばを二重言語話者ということばに置き換えると、また印象が違ってくるように感じます。馴染み深い漢字から二つの言語を使うことができる人といったニュアンスが伝わってきます。

すると日本にも実に多くの二重言語話者がいることに気づきます。このメールをお読みになっている先生方は二重言語話者でしょうし、教室には二重言語話者のレベルにある学習者もいることでしょう。コンビニ等で流暢な日本語で応対してくれるアルバイトの外国人も二重言語話者です。バイリンガルはわれわれの周囲にもたくさんいて、特別な存在ではありません。

またこれらの事例からは外国語を学んだ先に二重言語話者があるということもわかります。外国語をはじめて学ぶとき、二重言語話者になるというところまではなかなか想像ができないようにも思うのですが、外国語は学び続けると二重言語話者にまで到達することができるようです。実際私たち韓国語教員も、かつて韓国語であれ日本語であれ、学習を経験して二重言語話者になったわけです。

となると、韓国語学習の先に韓国語バイリンガルを設定することは、(学習者が望むなら、また中・長期的な学習期間が設定できるなら)実現可能な目標であるとも思われます。

かつて自分が韓国語や日本語を習得した道程を振り返りつつ(青春を懐かしみながら!)、目の前の学習者が韓国語を自由に、また自在に使えるようするには、どの道を進めばよいか(どのような教育方針で行くか)、音声・語彙・文法などの栄養補給は適切か、コース周辺(文化)は視野に入っているかなど、いろいろ考えながら学習の過程と課程を考えることは楽しい作業になりそうです。

単語をいくつ覚えるとか、何級に合格するとかというのも目の前のハードルを明確にするという意味で短期的な目標になりますが、韓国語学習の中期的、長期的な目標として二重言語話者になることを意識することは、教員と学習者が大きな絵を共有できるというメリットになりそうです。

ところで、私自身について二重言語話者とは言えるのですが、バイリンガルだというのは憚られます。まぶしさが問題のようです。

通信136 한국어로 글을 쓴다는 것

【週刊ハンガンネット通信】第136号 (2015年1月26 日発行)
한국어로 글을 쓴다는 것
金玄謹

한국어 능력시험 TOPIK2는 시험 문제 중에 작문 과제가 있는데 좋은 성적을 받으려면 글쓰기를 피해갈 수 없습니다. 그래서 이번에는 한국어로 글을 쓰는 것에 대해 이야기를 하려고 합니다. 한국어를 모국어로 삼는 사람에게도 글을 쓴다는 것은 쉬운 일이 아닙니다. 말이란 누군가와 만나 그때 그때 생각나는 것을 이야기하면 되지만, 글이라는 것은 하나의 일관성 있는 논리적 체계를 갖추어야 되기 때문이지요.

평소에 모국어로도 글을 쓰지 않는 사람이 갑자기 시험을 위해 글을 쓴다고 했을 때 잘 써지기를 기대하기는 어렵습니다. 글을 잘 쓰려면 무엇이 필요할까요?

첫번째. 글이란 결국 생각을 담는 그릇입니다. 그것이 한국어가 됐든 일본어가 됐든. 먼저 어떤 것에 대한 자기의 정확한 의견을 갖는 것이 글을 쓰기 전에 갖춰야 할 기본적인 덕목이 되겠지요.

두번째. 글을 쓰기 시작했다면 하고자 하는 이야기 중에 자신이 느낀 가장 강렬한 느낌을 중요하게 다뤄야 한다는 점입니다. 이 의견도 맞고 저 의견도 맞다가 아니라 글쓴이가 보기에 가장 하고 싶고 또한 옳다고 생각하는 것을 기본 바탕으로 깔고 이야기를 풀어나가야 합니다.

세번째. 처음에는 한 문장 한 문장을 짧게 이어가는 것이 좋습니다. 그러면 쓰는 사람도 편하고 읽는 사람도 편합니다. 대신에 같은 말을 반복하는 것은 피하는 것이 좋습니다. 이 작업은 일단 글을 쓰고 나서 다시 한번 읽어보면서 고칠 수 있습니다. ‘퇴고’라고 하여 자신이 쓴 글을 다시 한번 보게 되면 군더더기가 눈에 많이 띕니다. 언어의 경제성에 대해 생각을 해야 합니다.

네번째. 외국어로서 한국어로 글을 쓸 때는 자신이 구사하는 한국어가 자연스러운 한국어인지 늘상 생각해 봐야 합니다. 아무리 멋진 생각이 있다 하더라도 어법에 맞지 않는 한국어를 쓰게 되면 읽는 사람이 독해하는데 고심을 하게 됩니다. 글은 말과 달리 오롯이 보여지는 정보로만 판단을 받기 때문입니다.

다섯번째. 한국어에도 분명 문어체와 구어체의 구별이 있습니다. 구어체에만 쓰이는 표현은 글을 쓸 때는 피하는 것이 좋습니다. 예를 들어 ‘엄청’’왕창’’되게’ 등의 부사는 글에 쓰면 갑자기 격이 낮아집니다. 문어체와 구어체의 차이에 대해서는 자주 글을 쓰면서 익혀야 합니다.

여섯번째. 꾸준히 쓰고 첨삭을 받아야 합니다. 글은 하루아침에 좋아지지 않습니다. 일기 쓰듯이 꾸준히 써야 합니다. 그런데 틀린 표현을 자꾸 쓰다 보면 잘못된 습관이 굳어질 염려가 있으므로 원어민의 체크를 받아야 합니다. 학원에 다니지 않고도 Lang-8이라는 사이트에 글을 올리면 원어민이 무료로 체크를 해주니 활용을 해볼 필요가 있습니다.

이런 꾸준한 노력을 함으로써 외국어로서의 글쓰기가 향상되겠지만, 글쓰기를 하려면 그에 상응하는 어휘가 많이 필요하므로 역시 한국어로 된 기사나 에세이, 소설 읽기를 게을리하지 않는다면 금상첨화이겠죠. 뻔한 이야기겠지만 제가 글을 써오면서 느낀 것을 정리해 본 것입니다.

通信135 ハンセミで会いましょう

【週刊ハンガンネット通信】第135号 (2015年1月21 日発行)

「ハンセミで会いましょう」

世話人代表 阪堂千津子

ハンガンネット会員のみなさま、
新年、あけましておめでとうございます。
새 해 복 많이 받으셨어요?

ハンガンネットはいつの間にか6歳に成長していました。
人間だったら小学校に入学する年齢です。
早いものです。

この5年間、韓国語ブーム、第2韓流ブーム、嫌韓ブーム、と
めまぐるしい変化がありました。
みなさんの5年間は いかがでしたか

私は入門クラスで教えさせていただいた受講生の方と
中級クラスで再会するたびに、月日の流れを感じます。

現在、社会人クラスは5クラス担当しています。
クラスサイズは5~14人、
最初の1,2年間は若干のメンバー入れ替えがあるのですが
3年くらいたつと、固定メンバーになっていきます。

すると 学習が進むにつれ
クラス間の実力差をカバーしたり
モチベーションを維持することに工夫が必要なってきます

みなさんはどうしていますか

たとえば私は次のようなことをしています

・SNSでグループを作り、毎回、授業報告を行う
(欠席してもOK、出席していた方にも復習になるように)
・LINEやSNSを積極的に利用し、授業時間以外にもやりとりを頻繁に行う
(質問などはいつでも受け付けます)
・実地研修旅行を企画して、学習したことを使う機会を作る
・団体受験扱いで検定試験を申し込む
(ちっとだけ割引になります)
・役に立つ情報をできるだけたくさん提供する ・・・etc

きっと どれもみなさんが実施しているものばかりでしょう。

しかしなんといっても、長生きの秘訣は
教え込む「先生」ではなく、学習を円滑に進めるための「コーディネータ」
に徹する、ということでしょうか。

なにはともあれ、
人数不足などでクラスが閉講になったことはないので
本当にありがたいことだと思っております。

年末の大阪ハンコンでも話題になりましたが、日本国内の学習者総数は決して減ってはいないようなのですが、ネットをはじめとしてたくさんの教室が全国にできている(韓国語カフェは会員3万人とか!)せいか、よっぽどの工夫がないと、最近ではなかなか人は集められなくなってきました。

そういう状況もあり、
今いる受講生の方を維持していくこと、これはとても大切なことです。
常に「よい授業」をし、クラス運営を「しっかりと」続ける。
しかし、これがなかなか難しい。

そこで2月11日に、何人かの実力ある先生方から実践例を紹介していただきながら、参加者のみなさんと「長続きするクラスの工夫」を考えていくセミナーを企画しました。

ご紹介するテーマは
・生き残り(クラス存続)の工夫
・クラス間実力差への対処法
・教室の宣伝とクレーム対処のしかた  ・・・などです。

SNSの使い方や最近の学習傾向など
教務と業務の両面から、さまざまな工夫を みなさんと共有できたらと
思っています。実際、このメールで書くのにはちょっとしのびないほどほんの
ちょっとしたことが、本当は大事なのではないかと思っています。

当初は大規模で行おうかと企画していましたが、ハンセミにふさわしく
こじんまりと少人数でやりましょう、ということになりました。
運営についてのいろいろな悩みも、話し合うと解決策が見えてきます。
ぜひ 不安や悩みを抱えていらっしゃる方は、いらしてください。

■■ハンセミのご案内■■

日時:2月11日(水) 午後1時-5時
(会場の都合により先着20名)

――――――――――-
プログラム:
13:00-13:10 「ハンガンネットの現状と課題」阪堂千津子
ハンガンネットの5年間を振り返り、今後どんな事業展開を考えているか、代表が展望します

13:10-14:10 「小規模教室の生き残り作戦:現状と工夫」
フロア参加者が抱えている教室の問題と課題を出し合い、何が問題なのか、どうすれば生徒を確保し教室を維持できるか、議論の土台を共有します

14:10-15:00 「クラス内の生徒の実力差をどう乗り越えるか」
ベテラン教師の工夫例を紹介しながらフロア参加者とともに議論します

15:20-16:10 「どう宣伝するか、クレームにどう対処するか」
具体例を紹介しながらフロア参加者とともにどう対応すべきか議論します

16:10-17:00 「どう運営し教えるのか、ハンガンネットで何ができるのか」
議論した問題について議論を深め、それぞれの教室でどんな工夫をするか、ハンガンネットで何ができるかについて意見交換します

会場: アイケーブリッジ外語学院 http://www.ikbridge.co.jp/
(引っ越しました!)
最寄り駅はメトロ銀座線の虎ノ門駅(徒歩1分)、
千代田線・日比谷線の霞が関駅、都営三田線の内幸町駅、JR新橋駅からも交通至便の場所です

参加費: 会員3,000円、非会員4,000円 (当日会場受付にてお支払いください)

お申込み: ハンガンネットウェブサイト(http://hangangnet.org/)
申込みフォーム*からお申込ください。
*フォームの“内容”「ハンセミ参加申込み」を選択し
必要事項を記入してお申込みください。

――――――――――-
*このほかにも、2015年のハンガンネットは、全国で小規模のセミナー(ハンセミ)を開催する予定です。
授業の工夫を話し合ったり、模擬授業でアイディアを出し合ったりして、
会員間の交流兼実力向上をめざしたいと思っています。
ご興味のある方は、メールください。
ご協力をよろしくお願いします。

ハンガンネットHP  http://hangangnet.org/
FACEBOOK Page https://www.facebook.com/hangangnet