通信474「オンライン授業技術をシェアしましょう!」前田真彦

【週刊ハンガンネット通信】第474号 (2024年1月29日発行)

「オンライン授業技術をシェアしましょう!」
ミレ韓国語学院 前田真彦
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先生方 ミレ韓国語学院の前田です。

ハンガンネットセミナーのご案内です。

2月12日(月祝)20時~22時 参加費:1000円
<1部:オンラインライブ授業 授業担当:飯田華子さん>
「韓国語の発音講座―ピッチパターン(音の高低)を練習―」
(受講生の募集終了しました)

<2部:講師同士のざっくばらん勉強会>
・ルーム1:オンライン授業のちょっとした工夫
司会進行 とんそく子 前田
話題例)オンラインの基本操作の確認は必要だ
・ルーム2:授業に関するあれこれ
司会進行 金玄謹 金順玉 阪堂千津子 寄田晴代(敬称略)
話題例)レベルの違う受講生が混ざっている授業の進め方はどうする?

ライブ授業とは、臨時の受講生を募って、その場で、実際の授業を展開することです。
講師が生徒役をする通常の模擬授業より、スリリングで授業の実際の様子がよくわかり、大いに参考になります。
担当講師には、臨機応変に対応する授業力が要求され、
負担も多いですが、その分収穫も多い研修方法です。
ライブ授業を引き受けてくださった飯田さんに感謝いたします。

2部の<ざっくばらん勉強会>
ルーム1では、オンライン授業をする時の基本的な操作などを共有したいと思います。
私は、「ZOOM授業片々の技術20連発」と題してちょっとしたZOOM授業のアイディアを出します。
参加なさる先生方も、1つでも2つでも持ち寄って
皆さんで技術をシェアしていきましょう。

ルーム2も授業を進める上でのいろんな問題点について
具体的に話し合います。

金玄謹先生と動画を撮りました。
https://youtu.be/yLLKWLWoFpE

韓国語を教える楽しさを、皆さんで分かち合い、
より楽しく、効果的な教育実践が出来るよう
みなさん、ご参加ください。

現役講師ばかりではなく、これから教えたいと思っている講師志望者も来てくださいね。

オンラインでの授業はまだ始まったばかりです。
技術の集積はこれから、私たちがしていかなければなりません

みんさんで少しずつ積み重ねていきましょう。

お申込みはこちらから
(終了しました。ありがとうございました。)

通信473 「かわいい」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第473号 (2024年1月22日発行)

「かわいい」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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「かわいい」はパワーワードだ。
「ちいかわ」がはやっているんですよと聞かされて、自分には「そうなんですね」程度の反応しかできないが、「かわいい」に対する消費意欲は相当のように見受けられる。

教科書に’젊어 보여요’ という表現が出てきた時とある生徒さんが「’見えます’ は ‘ポヨヨ’?!’ポヨヨ,
ポヨヨ’…かわいいいーーー~~~~!」と興奮を隠せない様子。

「なるほど。韓国語は人によって音自体もかわいいのだ!」とその後私は少し複数方面に「かわいいと思う韓国語はありますか?」と尋ねてみた。

‘잖아~’と聞こえてくる語尾がかわいい。’엉’と返事するのがかわいい。などなどが収集された。

昨年末とある韓国語学習者の忘年会でふと「韓国語かわいい語選手権」投票をやってみた。

ノミネートは以下の五つ。
보여요
뽀뽀
줄래?
있잖아

さて投票結果は!
보여요 1
뽀뽀 1
줄래? 0
있잖아 9
엉 0

今回は投票者全員が意味がわかっての投票だったが、それにしても意外な結果に思えたのは私だけか?^ ^

「かわいい」はパワーワード。

機会があればみなさんもぜひ「韓国語かわいい語選手権」をやってみてくださいね。

通信472 「ピョンヤンからのメッセージ」田附和久

【週刊ハンガンネット通信】第472号 (2024年1月15日発行)

「ピョンヤンからのメッセージ」
田附和久
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2024年の年頭は、元日に発生した能登半島地震のために、正月のめでたい気分を満喫できなかったという方が多かったのではないでしょうか。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震発生後に朝鮮民主主義人民共和国(以下、共和国)の金正恩国務委員長から日本の岸田首相宛に見舞いの電報が送られてきたというニュースに触れ、早速、로동신문(労働新聞)のサイトで原文に当たってみました。その中に「나는 피해지역 인민들이 하루빨리 지진피해의 후과를 가시고 안정된 생활을 회복하게 되기를 기원합니다. 」という一文がありました。ここに出てくる「후과」という単語が気になりインターネットで検索してみたところ、よくない結果を表す言葉として「北韓」で使われる単語であると説明する韓国のサイトを多くみつけました。「후과」という単語自体は韓国の辞書にも出てきますが、韓国では共和国におけるほど日常的に使われる頻度は高くないようです。

南北の分断から70年以上の歳月が流れ、今でも互いの言語は通じるものの、日常的に使われる単語や表現の違いが日増しに大きくなっていることは確かです。共和国で暮らすという役柄の人物が登場する『愛の不時着』等のドラマや映画をご覧になって、あらためてそのことに気付かされた方も少なくないのではないでしょうか。

今から四十年近く前、私が初めて朝鮮語を学んだ当時、「남북 공동 성명(南北共同声明)」(1972年7月4日)を教材として取り上げている教科書が何冊かありました。当時としては珍しい南北共同で発表された文書であり(南北統一の実現可能性を期待させてくれる文書でもありました)、同じ文書だけに南北それぞれの正書法や分かち書きの差異を学ぶのに適したテキストでした。私と同じ時期に朝鮮語を学んだ仲間の中には、「最近 平壌과 서울에서 南北関係를 改善하며 갈라진 祖国을 統一하는 問題를 協議하기 為한 会談이 있었다.」で始まる共同声明全文を今でも暗誦できる人が少なくありません。

それから半世紀近くを経た2018年に文在寅大統領と金正恩国務委員長が会談し、両者連名による「板門店宣言」が発表された際、南北双方から発表された宣言文を比較してみたことがあります。「남북 /북남」、「한 /조선」等のそれぞれの置かれた立場に基づく違いの外にも、「(南)정상 (北)수뇌」、「(南)왕래 (北)래왕」、「(南)민족 분단으로 발생된 (北)민족분렬로 산생된」、「(南)이산가족 (北)흩어진 가족」、「(南)전단 (北)삐라」、「(南)장성급 (北)장령급」等の南北間で異なる単語・表現が増え、共同宣言文も共通した一つのものを作れなくなってしまっている現実を悲しい思いで受け止めました(ほかにも、「(南)충돌의 근원이 되는 (北)충돌의 근원으로 되는」のような、文法的に気になる違いもありました)。

日本社会の中で韓国に好い印象を持つ人たちが若い世代を中心にかつてないほど増えている一方で、朝鮮民主主義人民共和国に対するイメージは好転することはなく、メディアでも「ミサイル」発射等をめぐる報道のほかには関心を向けられることがほとんどありません。学習している言語を日常的に使って同時代に生きている人たちの中の半分近くの人たちのことがイメージの中から全く欠落してしまっているという今の日本の韓国語学習者が置かれている現状は、たいへん悲しく、また残念なことだと私は思います。

確かに国交もなく、市民同士がたやすく交流できない状況の中では仕方ないことなのかもしれませんが、しかし今のような状況がこの先も永遠に続くとは思えません。思い起こしてみれば、私が朝鮮語を学び始めた1980年代当時の日本社会の韓国観も、今とは比較にならないほど冷たく、差別や偏見に満ちた厳しいものでした。

ちょうど40年前の1984年にNHKでハングル講座の放送がようやく始まり、『平凡パンチ』という男性週刊誌が韓国特集を組んで大いに話題になりました。大手マスコミでは軍事独裁政権による民主化運動弾圧のニュースのほかには韓国に関して伝えることがほとんどなかった当時、それでも韓国に暮らす普通の人々の生き様や文化を伝えようと努力した先輩たちがいました。それらの方々の働きを通してまかれた種が、時を経てやがて花を開き実を結び、韓流ブームが定着する今の状況へと至りました。韓国ドラマを日常的に楽しむ層が広がり、多くの高校生たちが韓国のアイドルや化粧品に夢中になり、紅白歌合戦には韓国のアーティストが何組も登場するような今日の日本社会の姿を40年前に誰が予想していたでしょうか。

そう考えれば、今から30年、40年先に私たちがピョンヤンに暮らす人々と自由に交流し、互いの文化を楽しむ時代が訪れていることも、全く可能性がないとは言えないでしょう。40年前に日本と韓国の間で交流の種をまいた先輩達にならい、今、かんたんには会えない仲間たちのことを思いながら、今この地でできる種まきの仕事を今年は何か始めたいという思いを新たにしています。

今回は年頭に当たり、個人的な新年の夢と目標を書かせていただきました。2024年が皆様にとって平和で穏やかな実り豊かな年でありますようお祈りいたします。

通信471 「推しとK-popと韓国語」奈良美香

【週刊ハンガンネット通信】第471号 (2024年1月8日発行)

「推しとK-popと韓国語」
奈良美香 下関市立大学 他
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  明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 2023年度のNHK紅白歌合戦にも韓国アイドルが数組出演するなどK-popの勢いはとどまることを知りません。韓国語に興味を持ったきっかけとしても「推しが話している内容を日本語字幕なしで理解したい」という方もいるでしょう。私の家族もボーイズアイドルグループのファンになり、毎日推しグループの曲を聞いています。(私も聞かされています。)また、お目当ての推しが出演する歌番組やバラエティー番組を視聴しながら、表現を質問してくるようになりました。家族との会話の中で、覚えたてのフレーズで話す姿を見ていると、「推し」の威力を実感します。

 皆様も、授業でK-popを使用しての聴き取り練習を実施した経験はありませんか?私も授業の状況に合わせて、私が選んだ曲で聴き取り練習をします。先日も1年生の授業で、私の好きなチョ・ソンモさんのデビュー曲「To Heaven」の歌詞を使用しての聴解練習をしました。私が留学中の1998年に大ヒットした曲で、バラード調で聴き取りやすく、MVもイ・ビョンホンさんが出演したショートストーリ仕立ての内容が独特なため選曲しました。MV視聴後にその当時の韓国の状況と留学中のこぼれ話をしたら、学生達は興味深く聞いていました。

2年生の授業では、学生が<曲選択→文法説明→文法問題→穴埋めリスニング問題>までをひとりで作成して、発表するK-pop課題を実施しました。学生が選曲し、その歌詞から文法を1つ選び、説明後に、文法問題と穴埋めリスニング問題までを発表する内容です。発表後は自己評価と相互評価を実施しました。質問項目の中で「k-pop課題は韓国語学習に役立つと思いますか?」とたずねたところ、全員が「強くそう思う」と回答していました。その理由に、

・「文法を自分で調べ説明できるようにすることで、頭に入りやすくなり、歌を活用することで楽しく覚えられるから。」
・「今まで聞き流していた歌詞を楽しく勉強することができるから。」
・「歌で学習することで楽しく覚えることができ、聞き取る力も向上すると思います。」
などの回答がありました。

 学生が主体となり活動するK-pop課題は、好きな楽曲による韓国語学習であるため、「楽しみながら学べる」というアプローチが可能となります。また、教師も学生の発表からさまざまなタイプのK-popに触れることで、刺激を受け、授業で使えそうなネタを見つけ出すことも可能となります。是非、皆様も機会がありましたら、k-pop課題を実践してみてはいかがでしょうか?

 次回はどの楽曲で、学生が楽しみながら学べる内容を作成しようかと私の奮闘はまだまだ続きます。

参考までに、チョ・ソンモさんの「To Heaven」のリンクを貼りますので、興味のある方は是非、ご覧になってみてください。

【受講生募集のご案内】「韓国語の発音講座―ピッチパターン(音の高低)を練習―」ライブ授業

韓国語学習者の皆さん、「ネイティブっぽく発音したい!」と思ったことはありませんか?
ピッチパターン(韓国語の音の高低)を練習することで、ネイティブアクセントに一歩近づけるかもしれません。

今回のライブ授業では、ピッチパターンを知り、すぐに使える文でたくさん練習します。プリントは事前にお送り致します。

セミナーにて指導はライブで行われ、飯田華子先生が直接「韓国語の発音指導」の授業をしてくださいます。
独学で勉強している方、現在習っている先生以外の授業を一度体験してみたい方この機会にぜひ指導を受けてみませんか。

講師:飯田華子(いいだはなこ)
韓国外国語大学校卒業。関西大学大学院博士後期課程修了。関西大学、大阪公立大学、桃山学院大学、帝塚山学院大学、天理大学非常勤講師。

◆募集要項
日時:2024年2月12日(祝月)20:00から30-40分ほど(リアルタイムでZoomに接続できる方)
参加費:無料
レベル:初級後半~中級レベル
募集人数:5名
条件:顔出し必須
準備物:筆記用具

申し込みページ:
※このセミナーでの指導は、韓国語講師向けセミナーの一貫として行われます。授業が終了しましたら、ルームからご退室をお願いします。

満席になりました。ありがとうございました。

2024年2月の「ハンガンネットオンラインセミナー」のお知らせ

韓国語市民講座講師のネットワーク「ハンガンネット」が開催する2月のセミナーもオンラインにてお届けします。今回のセミナーテーマはライブ授業「韓国語のピッチパターン」です。

開催日時:2024年2月12日(祝月)20時~22時00分
開場:19時50分にZoomルームをオープンします
スタート:20時00分
定員:30人(お申し込み先着順)

前半ライブ授業「オンラインでの発音指導の実践―ピッチパターンを利用して
韓国語を教えている中で、「文法は合っているんだけど、音の高さがなんか不自然……。」と感じた時はどのように対応していらっしゃいますか?

今回は「ピッチパターン」をテーマに、オンラインで発音指導のライブ授業を行います。

ピッチ(音の高さ)の基本パターンを説明することはもちろん、音声分析ソフト「praat」を使用し、学習者自らが音の高さの不自然さに気付ける授業を目指します。

セミナーの流れ
1.ライブ授業を見て頂きます。(ライブ授業後、受講生には退室して頂きます)(30分間)
2.授業後、講師同士で話し合い。(30分間)
授業での気づき、自分ならこうするなど、工夫、改善点を出し合い、より良い授業について考えていきます。

発表者:飯田華子(いいだはなこ)
韓国外国語大学校卒業。関西大学大学院博士後期課程修了。関西大学、大阪公立大学、桃山学院大学、帝塚山学院大学、天理大学非常勤講師。

(5分休憩)

後半:講師同士のざっくばらん勉強会(55分間)
司会:前田真彦(まえだただひこ、ミレ韓国語学院)

普段はなかなか直接の語り合うことの少ない各教室・現場をもつ先生同士で、気軽におしゃべりしながら互いの悩みやアイデアを共有し、親睦を深めましょう。

セミナー後半では、ざっくばらんに下記のような内容を話し合いたいと思っています。

<テーマ1>オンライン授業のちょっとした工夫 
例)オンラインの基本操作の確認は必要だ

<テーマ2>授業に関するあれこれ 
例)同じテーマの読みや聞き取りの文章をこの手あの手を使って何度も繰り返す
例)レベルの違う受講生が混ざっている授業の進め方はどうする?

参加条件:
・韓国語講師(これから教室を始めたいという方も、大歓迎)
・今後韓国語を教えたいと思っている講師志望者
・会員/非会員は問いません。
申し込み締切り:2024年2月7日(水)20:00まで
悩みや課題に思っていることや現況も一言添えてください。

参加費:1,000 円
【参加費は事前に銀行振込よりお支払いください。】
⇒振込先 paypay銀行 本店 普通 2174994 ハンガンネットマエダタダヒコ

申込ページ:

通信470 「学習書の音声ダウンロード方式の四つのメリット」 裵正烈

【週刊ハンガンネット通信】第470号 (2023年12月25日発行)

「学習書の音声ダウンロード方式の四つのメリット」  
HANA 裵正烈

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今日、ほとんどの語学学習書で音声が提供されています。でも私が大学生だった80年代後半、語学書に音声が付いていることはまれだったと記憶します。

別売カセットで音声を提供している場合がありましたが、二千数百円とか三千何百円とかを払って、本とは別途に購入しなければいけませんでした。音声はほしいけど高いので、複数名で同じ本を買い、カセットだけダビングして融通し合った人もいたのではないでしょうか。

私が韓国語の出版物を手掛けるようになった20年前には、もうカセットを見掛けることはほとんどなく、とっくにCD付き書籍という商品形態になっていました。音声が別売りではなく本に付属するようになって、音声自体の値段が劇的に安くなっていました。

そしていまやCDを回したことがないという世代が読者の中にも増え、家にCDを再生できる機器がない人も多くなりました。HANAでも、新刊の音声はすべてダウンロード方式になりました。

ダウンロード方式になってよかったことは、音声の制作において時間的な余裕が増えたことです。CDの場合は、製本と併行してCDのプレスを行う必要があり、CDの完パケ(制作終了・納品)は校了とほぼ同じタイミングでした。一方ダウンロードの場合、発売日までに音声をサーバーにアップすればよくなり、単行本の場合で2~3週間遅くてすむようになりました。日々締め切りに追われている立場からすると、これは大変ありがたいのです。本の編集を終えた後、校了した原稿で余裕をもって音づくりに取り掛かれるので、精度も増します。

よかったことの二つめは、本が出た後で音声の間違いを見つけてしまったときに、CDはその中身を変えられませんが、ダウンロード方式の場合修正して差し替えることができるということです。例えば音声の順番を間違えたなどの再録音がいらない修正なら、自分のパソコンで簡単に直して、差し替えてしまうことができます。

三つめは、単純にメディアとしてのCDの材料費や制作費が掛からなくなったことです。コストダウンなのでもちろんありがたいのですが、声優のギャラやスタジオ代、音声編集費はどのみち必要なので、音声制作費全体から見たらすごく大きな部分ではないとも言えます。

ここまでダウンロード方式の利点について見てみましたが、現実的には、CD再生以外の方法で音声を利用できないという人(ほとんど年配の方)がまだいらっしゃいます。そういう方がどうしてもCDをほしいという場合、HANAではCD-Rに音声を焼いて送ってあげています(送料分の84円切手2枚のみご負担)。韓国語の専門出版社HANAの使命として、どんな学習者も取り残さないという気持ちでやっているのですが、「いつまでやるんだ」という社長に対する批判が社内にあるのも事実です。

つい最近実際にあったケースでは、その本の音声全部を収めるのに、CDを6枚焼く必要がありました。私が担当した本だったので自らCDを焼いて送ることになりましたが、さすがに「こりゃやってられないな」と思いました。

CDには1枚最長80分ほどの音声しか収められず、最大2枚×80分が提供できる音声の限度でした。一方のダウンロード方式はサーバーの容量が許す限り無制限に音を提供できます。つい欲張り過ぎて、いろんな練習用音声を準備してしまうのです。これが四つめのメリットと言えるのかどうなのかは私にもわかりません。

最後に、HANAの韓国語学習書は高いというご意見をごくたまにいただくことがありますが、ダウンロードになったとはいえ、音声の制作にも相応の費用と労力を掛けている点、ぜひぜひご理解をいただきたいです。

通信469 「韓国のことばと文化を学ぶサイト〈hana+(ハナタス)〉オープンしました。そして「hana+」を作ることになった今の世の中の状況。」 浅見綾子

【週刊ハンガンネット通信】第469号 (2023年12月18日発行分)

「韓国のことばと文化を学ぶサイト〈hana+(ハナタス)〉オープンしました。そして「hana+」を作ることになった今の世の中の状況」

HANA 浅見綾子
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『韓国語学習ジャーナルhana』(HANA刊)は来年4月に創刊10周年を迎えますが、これを機にこのたび、韓国のことばと文化を学ぶサイト「hana+(ハナタス)」がオープンしました。

「hana+」では、これまで編集部が蓄積した豊富な学習コンテンツや制作ノウハウを基に、多種多様な学習素材、効果的な学習方法や教材、学習イベント・講座に関する情報を毎日提供していく予定です。

https://www.hanatas.jp/

さて、若者の読書離れが進んでいると言われて久しいですが、若者だけでしょうか。

大人も読書よりも手っ取り早く情報を得られるネットやYouTubeなどの動画で情報を得たりしているように思います。

「若者の本離れ」がこんなにも加速した5つの理由
hthttps://toyokeizai.net/articles/-/330115

2020年の記事ですのでちょっと古いですがお時間あるときに読んでみてください。私は納得しました。

先生方、本はリアル書店で買っていますか? 

ネット書店で購入するか、もしくはめっきり買わなくなったりしていますか?
今年2023年もかなりの数の書店が閉店しました。 
紙の語学書もどんどん売れなくなってきています。

これまでのように「ライバルは、◯◯出版社!」ではなく、YouTubeやインスタ、Netflixなど挙げると切りがありません。

語学素材に使えるものが増えた上に楽しく、さらにスマホさえあればすぐにいつでも見られます。

また最近(でもないですが)話題のAI。

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『ニューズウィーク日本版』特集:AI独学英語術https://www.newsweekjapan.jp/magazine/470415.php

(もくじ)
外国語学習 AIの進化が生んだ最強の「独学」英語術
■最新知識 4技能別・AIで今できること
■アプリ 目的別の最適ツールは
英会話 スピーキングを学べるアプリ10選
研究 学習者とAI教材は今のところ相思相愛の関係
メディア テレビも捨てたものじゃない
SNS TikTok先生とインスタ先生
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どんどんAIが人間に取って代わって、韓国語を教えたり、添削したり、語学教材を作ってくれたりするでしょう。

AIは私たちの敵でしょうか。

AIを利用すれば、自分ひとりではできなかったことが短い時間で一気にできるようになります。
(イラストを描いてくれたり、すごい量の韓国語の例文を作ってくれたり、訳してくれたり、問題を作ってくれたり)
「hana+」サイトの運営もAIの力がかなり役立っていますし(リード文を書いてもらったりしています)、語学書の編集作業にも大いに利用しています。

AIは敵であり、味方でもあります。AIとハサミは使いよう!

良いお年をお迎えください。

 通信468 「韓国語教材のカナルビについて」を読んで 寄田晴代

【週刊ハンガンネット通信】第469号 (2023年12月17日発行)

「韓国語教材のカナルビについて」を読んで  
寄田晴代
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前回の加藤慧先生の通信を読んで、周囲の韓国語を学習したことのある人に、韓国語教材のカナルビについて聞いてみました。
「いいと思う」「いいと思う。ただし、ハングルを学び始めて慣れるまでの間だけ」という意見でした。
いいと思う理由は「韓国語で言えた!と思える経験が意欲につながるから」「ハングルを覚えるのが嫌にならないために」でした。

私は、文字の指導と発音指導は一体だと思っているので、カナルビに頼る癖をつけたくない派です。また、ハングルが読めない人に発音規則を教えるのは大変そうです。
韓国語のカナルビと言えば思い出すのが、昔、バックパッカーによく読まれていた旅行ガイドブックの韓国編です。국립박물(国立博物館)のカナルビが「ククリプバクムルグァン」となっていて「なんだか爆発しそうだね」と友人と話した思い出があります。

カナルビに頼ってほしくないとは思うものの、1年間毎週受講しているのにハングルが読めない学生に出会うことも実際にあり、そんなときは、読み方をカタカナで書いてもいいからやめないでほしい、と思うのも事実です。

「英語にカタカナを振ることに対する小学校教員の意識」(田中 真紀子・河合 裕美 2023)という論文に英語を指導する小学校教員の「カタカナ使用」に関する意識調査があるのですが、賛成、反対の意見を読んでみると、いずれもなるほどと思わされます。
賛成:自信のない子どもにとっては安心につながる。苦手意識を持ちづらくさせる。児童のやる気や自主的な学習に結び付く。
反対:正しい発音、音韻認識を身に着ける妨げになる。カタカナではスペルの違いに気がつかない。新しい単語に出会ったとき自力で読めない。書くことにも影響する。

教える側としては、学習を続けて上達し韓国語が使える楽しさを知ってほしい、と思うので、まずは嫌になってやめてしまわないためならカナルビもアリなのかもしれない。逆上がりができないときに「鉄棒回転サポーター」を利用するのと同じと考えればいいではないか、と思い始めているのですが、韓国に初めて行ってきた人に「韓国語は全然話せなかったけど、ハングル読めたのが嬉しかったし助かった」と言われると、やっぱりしっかりハングル覚えてもらわなきゃ、と思ったりするのです。

参考文献:英語にカタカナを振ることに対する小学校教員の意識
-賛成派と反対派の考えの相違:教員の英語力および英語指導力の自己評価との関係から-
田中真紀子・河合裕美 神田外語大学紀要第35号(2023)