通信507 「初任給」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第507号 (2024年10月14日発行)

「初任給」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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日本の韓国語教室でよく使われている教材の「初級Ⅱ」の練習問題に
한국에서는 첫 월급을 받으면 부모님께 내복을 사 드려요.
というのがあり、生徒さんから「先生これは本当ですか?」の質問を受けました。

そこで複数の韓国人に初任給をもらったら両親に何を買ってあげるのかを聞いてみました。

「내복 を買ってあげますよ。ただ昔のようなものではなくデザインの良いものを買ってあげますね。」40代

「속옷 を買ってあげることが多いです。」30代

「내복 ですね。私は息子にも내복 を買ってくれるように言いましたよ。」40代

「初任給で両親にあげるものは용돈 ですかねえ。自分は旅行をプレゼントしました。え? 내복 ですか? そんなものを贈るなんて聞いたことがありません。」20代 釜山出身

「내복 を買ってあげるのが文化ですね。え? 내복 を贈る文化を知らない韓国人がいるんですか? もしかしたらその人は南のほうの人じゃないですか? 暖かいからそういう文化はないのかもしれませんね。」30代 ソウル出身

「今は용돈 でしょうか? 昔は빨간 내복でしたよ。」70代

「내복 を買ってあげるのがテレビドラマの影響で流行ったんですよね。내복 はテレビドラマの影響です。今は용돈 とかが多いのではないでしょうか。」30代

한국에서는 첫 월급을 받으면 부모님께 내복을 사 드려요.
は本当だったでしょうか。

通信498 「席をめぐって」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第498号 (2024年8月12日発行)

「席をめぐって」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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ソウルで地下鉄に乗ると、混雑していてもぽっかりと空いた角の席に違和感を感じる人もいるかと思います。

日本で言う「優先席」は韓国では「対象者以外は決して座ってはいけない席」となっているように思います。

この席は ‘노약자석’ という名前で認識していましたが、나무위키 ではこの席の事を以下のように解説していました。

<교통약자석>
기존에는 ‘노약자석’이라 지칭했으나, ‘노약자석’이 아니라 ‘노인석’이라는 비판을 받아 ‘교통약자석’으로 바뀌는 추세다. 비슷한 개념의 좌석을 일본에서는 우선석(優先席)이라 부르고 대만에서는 박애좌(博愛座)라고 부른다. 영미권에서는 ‘priority seating’혹은 ‘reserved seating’이라고 한다.

この席について、韓国の人はどう思っているのだろうと、自分よりも年配の韓国の人に聞いてみたところこんな答えが返ってきました。

「最近は’노약자석’ 以外に高齢者が座ると、前に若者が立って「お前らここに座るなよ、あっちにお前らの専用席があるだろ」といった無言の威圧を感じることがあります。」

「自分のような老人が朝の通勤ラッシュに乗ると「お前らがこの時間帯に乗って来て、なんでさらに地下鉄の混雑率をあげるんだよ。タダで乗車してるくせに」といった威圧も感じます。自分はできるだけ朝の通勤ラッシュの時間帯は乗らないよう調整をするようになりました」ということでした。

一個人の意見しか聞いていませんが、世代間の「断絶」は広がりを見せているように思える回答でした。

韓国の ’노인석’ の今後に変化はみられるでしょうか。気になります。

通信483 「ドラマ」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第483号 (2024年4月8日発行)

「ドラマ<Eye Love You>」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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3月末に という日本のドラマが最終回を放送しました。

日本の女性と韓国の男性の恋愛を描いたドラマで、
こうしたドラマが地上波で放送されるのが話題となったようです。

番組宣伝にも力を入れ同局のバラエティ番組などに主演俳優が出演していましたが、付き添う通訳さんのキャラクターも話題になりました。

同時にNetflix配信も行い日本のドラマをすぐに韓国でも見ることができるというのも新しい時代の形でした。

日本人女性は相手の「心の声」が聞こえるため、相手が声に出さなくても相手の気持ちがわかるという能力の持ち主ですが、韓国人男性の心の声は韓国語のため理解できないという設定でした。

この韓国人男性の心の声に日本語字幕がついていないということでも、韓国に感心のある人や韓国語学習者らの注意を引いたかもしれません。

そこで教材に良いかもしれないとドラマを見てみましたが、教材として継続使用はやめました。理由の最も大きいものに、韓国人男性の心の声という設定のため心の声が流れるところでは韓国人男性は口を閉じたまま、あるい日本人女性の顔の表情を映しているなどで韓国人男性の口の動きを見ることができないという点でした。

初回放送週、19歳女子が主な構成の韓国語クラス(全15人)にドラマを見たかどうか訊いてみたところ3人ほどが「キャーー」と興奮気味に手をあげました。
他の学生は「見てません」あるいは「何それ?」といった反応でした。
授業でこのドラマのことを話題にしたのはこの一度きりではありますが。

ドラマは韓日の男女が温泉施設に行ってデートをするシーンで韓国人男性が 양머리 を教えてあげるといった場面もあり、こうしたシーンはまだ韓国にあまり興味を持っていなかった人たちの中で新鮮な胸キュンシーンとなる人もいるかもしれないな、新たな韓国ファンを生むだろうなあと感じました。

通信473 「かわいい」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第473号 (2024年1月22日発行)

「かわいい」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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「かわいい」はパワーワードだ。
「ちいかわ」がはやっているんですよと聞かされて、自分には「そうなんですね」程度の反応しかできないが、「かわいい」に対する消費意欲は相当のように見受けられる。

教科書に’젊어 보여요’ という表現が出てきた時とある生徒さんが「’見えます’ は ‘ポヨヨ’?!’ポヨヨ,
ポヨヨ’…かわいいいーーー~~~~!」と興奮を隠せない様子。

「なるほど。韓国語は人によって音自体もかわいいのだ!」とその後私は少し複数方面に「かわいいと思う韓国語はありますか?」と尋ねてみた。

‘잖아~’と聞こえてくる語尾がかわいい。’엉’と返事するのがかわいい。などなどが収集された。

昨年末とある韓国語学習者の忘年会でふと「韓国語かわいい語選手権」投票をやってみた。

ノミネートは以下の五つ。
보여요
뽀뽀
줄래?
있잖아
엉

さて投票結果は!
보여요 1
뽀뽀 1
줄래? 0
있잖아 9
엉 0

今回は投票者全員が意味がわかっての投票だったが、それにしても意外な結果に思えたのは私だけか?^ ^

「かわいい」はパワーワード。

機会があればみなさんもぜひ「韓国語かわいい語選手権」をやってみてくださいね。

通信464 「K-POPダンスの衝撃」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第464号 (2023年11月6日発行)

「K-POPダンスの衝撃」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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先日、韓国語学習者が中心となって企画主催した「みんなでK-POPダンスを踊ろう」という催しに参加して来ました。

入門者向けの内容でしたが(そうでなければ自分には参加は不可能でしたが)人生初体験のダンスレッスンは衝撃でした。

まずはストレッチに1時間ほど。もうこれだけで体が心底喜んでいます。

そしてそのあとついに具体的なダンスの振付の練習です。
練習曲はBTSの<Dynamite>。

たった1小節を覚えるのに必死です。
最終的にはサビの8小節をなんとか頭に入れて通しで踊って完成です。

合計で3時間ほどの全身運動となりました。

そこで得たものは計り知れないものでした。

記憶の作業は日常的に行っていますが、様々な体の動きを記憶していくという作業は初めてした気がします。
そしてK-POPアイドルの振付を分解して、多少なりとも記憶できるようになったことは大変な喜びでした。

脳は相当に活性しているに違いない。
体は心地よい疲労で喜びがあふれてくる。
そうか、ダンスに魅了される人々はこの喜びの積み重ねをしているのか!
ダンスの魅力が初めてわかったぞ!

ああ、そしてK-POPアイドルの偉大さを初めて体で知った。
彼らはこんな練習を毎日何時間もこなし、この何百倍もの小節数のダンスをライブで踊り、
おまけに息切れもせず踊りながら生で歌も歌ってしまうのだ。
そして曲と曲との間には軽妙なトークまでもこなしてはいなかったか!

普段なんとなく見ていたK-POPアイドルたちのパフォーマンスが神のなせる技だとこの日初めて認識した。
だからなのだ!だから全世界がK-POPに熱狂するのだ。
ああ偉大なり。たゆまぬ努力の結晶よ。

そして私は教室生にこの話をしました。
「K-POPアイドルはとんでもない神業をなんでもないようにパフォーマンスしていたんですね。」
そして最も強調する部分は、たゆまぬダンスや歌の練習努力に加えて
「おまけに彼らはダンスやメロディー歌詞を覚えることのみならず、外国語まで勉強をしているんですよね」ということでした。

外国語まで勉強する努力家K-POPアイドルという視点を改めて話すと、
やはりみなさん元気づけられるようです。
「そうか!自分たちもK-POPアイドルの努力に見習ってそのほんの一部でも韓国語の勉強をがんばろう!」と。

通信454 「検定試験の勧め」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第454号 (2023年8月28日発行)

「検定試験の勧め」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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生徒が全員主婦のグループレッスンにて、韓国語学習のモチベーションにと検定試験を勧めました。
「検定試験受付が始まりますね。申請してみてはどうですか。自分で思っているより少し上のレベルを狙うのもモチベーションアップにつながるかもしれませんよ。」

するとこんな答えが返ってきました。
「受験料って高いんですよー!絶対に受かる級じゃないと受けられません。」

なるほど、その視点が欠けていたかと気づきました。高い受験料、決してもったいないものにしたくないという心理。
クラスメート全員が共感します。「そうなんですよー」

そんな検定試験の受験料はいったいいくらなのか検索してみました。

ハングル能力検定試験
1級 10,000円
2級 7,000円
準2級 6,300円
3級 5,300円
4級 4,200円
5級 3,700円

また上記料金は2022年に改訂されたものでそれまでの料金はこちらだったようです。
1級 10,000円
2級 6,800円
準2級 5,800円
3級 4,800円
4級 3,700円
5級 3,200円

確かTOPIKはもう少し安かった印象がありましたが、いくらなのかこちらも検索してみました。

TOPIKⅡ 7,000円
TOPIKⅠ 5,000円

むむ?? TOPIKってこんな料金でしたか?
上記は2023年7月試験からの改定料金で、その前は、
TOPIKⅡ 6,000円
TOPIKⅠ 4,500円
だったということです。

ただ上記も2022年に改訂された料金で、その前は、
TOPIKⅡ 5,500円
TOPIKⅠ 4,000円

ただ上記も2021年に改訂された料金で、その前は、
TOPIKⅡ 4,000円
TOPIKⅠ 3,500円
だったということです。

TOPIKⅡの場合3年ほどの間に 4,000円→ 7,000円という値上げが行われていたのですね。
結構大胆な値上げペースに思います。

これらが高いか安いかは英語のTOEICや日本語のJLPTなどの試験や他国との比較なども必要かもしれません。

先の韓国語学習者主婦グループの場合、聞いてみたところ5千円以上になると気軽に受けられる値段ではないということです。
彼女たちにとっては検定試験合格が今後履歴書作成に必要な項目というわけでもないので、
モチベーションのためだけに5千円以上は難しい金額のようです。

これがそのまま主婦の学習者の一般的考えだと仮定すると、
TOPIKⅠ、TOPIKⅡ、ハングル能力検定3級以上は、今後主婦の受験者は減ることになりますが、さて実際はどうなのでしょうか。

幅広い年齢層の学習者が増えている韓国語ですが検定試験の今後の推移も気になるところです。

通信444「賢い患者生活」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第444号 (2023年6月12日発行)

賢い患者生活
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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今年の春に人生初の入院手術を経験しました。
初めての経験というのは何と新鮮なことでしょう。
宿泊環境から身の回りで起きる出来事のすべてがアトラクションのようにも感じ、生きていく中での経験値がまた増えたと感じました。

その中で、患者である自分を韓国語教室の受講生に、看護師を韓国語教室の講師になぞらえて考える部分が多々ありました。

・一般的ではない用語
とある交代の看護師が私に話しかけた第一声です。
看護師A「めんきゅうは自分でかえていますか?」
私「???めんきゅーというのは何ですか?」
看護師A「いいですいいです、私がやりますから」

こうした一般的でない用語の使用は複数の場面、単語で経験し、その度に聞き返さざるをえませんでした。

これを韓国語教室に置き換えてみました。
講師「そこは口蓋音化です。」
受講生「こーがいおんか?というのは何ですか?」
講師「いいですいいです、私をまねて発音してください」

・引継ぎ
とある交代の看護師が私に話しかけた第一声です。
看護師B「点滴は毎朝かえに来てますか?」
私「(点滴を??毎朝???ん??)??ちょっとずっと朦朧としていて覚えていないんですが…」
看護師B パソコンをさわって「あ、そうですね、はいはい」

先ほどの看護師Aと同様、一体そのパソコンの中の引継ぎ事項はどのようになっているのか、ということを複数回経験しました。

これを韓国語教室に置き換えてみました。
毎回担当講師が変わりその度に冒頭は前回何を習ったかを受講生に聞く講座ということになるでしょう。

・責任感、責任の所在
点滴を一時的に抜きに来た看護師B。点滴を抜いた後、
看護師B「あれ?止めるやつ忘れちゃった。後で持って来ますね」
どうやら最後に腕に巻いて、腕の針とつなげてあるチューブがぶらつかないように止める何かを忘れたようです。
私「はい」
ところがいつまで経ってもそのままなので、食事を持ってきてくれた人に、
私「すいません、この何か止めておくやつを忘れたということなんですが」
看護師C「あ、そうですか。お薬と一緒に持って来ますね」
そしてどうやら私がトイレに行っていた間に持ってきてくれたらしく、薬と「止めておくやつ」がベッドテーブルに置かれていました。
付け方がわからないのでナースコールを押しました。やって来たのはまた別の看護師でした。
私「これはどうやって付けるのでしょうか?」
看護師D「こうだと思います…たぶん…」
私「たぶん…?」
看護師D「そ、そうですよね、ちょっと担当を呼んできますね」
「今の方は看護師さんではなかったのか?」と自問しているとやって来たのは最初に忘れた看護師B
看護師B「あれ、付けてから行かなかったんですか?置いたまま?あの人ね~」
私は「最初に忘れた自分の責任はどこに行った~~」と心の中でぼやきます。

これを韓国語教室に置き換えてみました。
さながら振替授業や返金手続きなどをすっかり忘れてしまう教室でしょうか。受講生から問い合わせると「あれー担当に伝えておきますね」などと回答する教室でしょうか。

ほかにも、カーテンをきっちり閉めてくれない看護師さんにカーテンを閉めて行ってくれるようお願いすると、「私じゃありません」と言われたこともありました。

こうして今回の体験を韓国語教室に置き換えて考えてみると、この事業がなぜに成り立ち継続しているかを考えてみることとなります。
そこには必要としている人が後を断たない、ということがあるのでしょうが。。。

退院後はみるみる日々が快適なものとなり、医療技術の凄さに感動と感謝をしています。

多くの事を初めて経験し、多くのことを学んだ手術入院生活。
「そうかホスピタルにはホスピタリティがあるとは限らないのだ」などと考えながらこれからの自身のホスピタリティに生かせるであろう様々な思いとともに、またひとつ賢くなり患者生活を終えました。

通信435「1年間」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第435号 (2023年4月3日発行)

1年間
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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4月になりました。
学校年度としては2023年新年度の幕開けです。

私がもう何年も毎週欠かさず見ているテレビ番組にNHK Eテレの語学番組「ハングルッ!ナビ」と「中国語!ナビ」があります。
近年リニューアルされたので、正確にはその前身の番組からの継続視聴です。

見どころは様々ありますが、生徒役のモチベーションも見どころのひとつとなっています。

2022年度の「ハングルッ!ナビ」の生徒は、アイドルグループJO1のメンバーの河野純喜さんでした。3月最後の出演回のあいさつでは、「別にいま外国語をやらなくても日本語でコミュニケーションできる友人もいるし…」と学習当初はあまり積極的ではなかった心情を語り、ところが周囲のサポートもあって一大奮起し本気で勉強を重ねたことを感じさせてくれる内容を語っていました。そして自らで韓国語詞をつけて自身のグループの曲を韓国語で歌い、韓国のアイドルグループメンバーと中身の濃い韓国語会話をし、その成長ぶりに感動させられるエンディングとなっていました。

2022年度の「中国語!ナビ」の生徒役は前年度に引き続き2年連続抜擢のイモトアヤコさんでした。
生徒のやる気をあの手この手で番組が支えている印象の1年間でした。毎週週替わりでネイティブのゲストを呼んだり、「ようこそ先輩」というコーナーでは日本人の中国語学習者からその上達のコツを教わるなど、生徒のモチベーションにつなげようとする番組の努力を感じました。言い方を変えれば、とんでもなく贅沢に人件費を使って個人レッスンをした計2年間といった印象でした。
イモトさん卒業回で、ミュージカル舞台経験者である他の出演者がなぜか「英語」の歌で送り出すフィナーレはある意味衝撃的な語学番組のエンディングでした。

イモトさんを送り出したのち「中国語!ナビ」の最後の1回は、学習者の悩み相談(発音が難しい、単語が覚えられない等)という形をとって2023年新年度のNHKの中国語学習番組の番組宣伝となっていました。
その中でひとつ「へー」と思ったことがありました。

中級学習者向けラジオ番組「ステップアップ中国語」は2022年度から、前期(4月~9月)と後期(10月~3月)は全く同じ内容を放送しているということです。

記憶には「ワーキングメモリー(短期記憶)」と「長期記憶」があると説明し、外国語を使えるようになるのに必要な、短期記憶が長期記憶となるには、繰り返し接することが必要で、その効果を狙っての番組編成と説明していました。

ラジオ番組の半年スパンの1年間の放送内容が前後期どちらも同じというのは、テキストも年間半分のコストですんだり、学習者の進度のタイプによってはありがたく感じる人もいるアイデアかと思いました。

私も一部クラスでは、習った教科書で再度教科書前半からやり直すことをやっていますが、このクラスは、とうとう理解できた、覚えられたといった喜びが共有されていてクラスの雰囲気はとても良いです。

1年のうち半年ずつ2回全く同じ内容を繰り返す授業カリキュラムのあらかじめの告知は、週2回放送の中級学習者向けラジオ番組ならではでしょうが、繰り返しの大切さのメッセージは伝わります。

通信427 「4年前と変わったこと」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第427号 (2023年2月6日発行)

4年前と変わったこと
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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前回の私の執筆回(第419号)で出題した「パク・ウンビンさん、次のドラマはどちらを選ぶ?」クイズの答えです。^^
로맨스 vs 코미디
彼女の選択は 로맨스 でした。^^
考えてみてくださった方々、当たりましたでしょうか?

さて2023年も2月に入り、コロナ3年度の最終授業をむかえようとしています。
私が教えている専門学校では、
2020年度の、5月に入っても新年度の授業が始められない学年、
2021年度の、まだまだ対面授業予定がオンライン授業に変更の連絡が来る学年、を経て、
2022年度はすべて対面授業で行われた学年となりました。

専門学校では2022年度はすべての授業が対面で行われましたが、ふとコロナ前には行なわれていたあることが行われなかったことに気づきました。
それは年に一度行われていた地震防災訓練です。

この3年で学校がすっかり忘れてしまったのか、あるいは訓練の必要はなしと判断したのかはわかりません。
今年度新任の先生もいたはずですが、その人たちは地震発生時の生徒への指示行動を把握して授業をしていたかは疑問です。
どうもこの3年間は明らかに大規模自然災害の備えよりもコロナにかかりきりだったような気がします。

2011年3月11日の地震の経験者は、大きな学習をしていると思われます。そしてこの日をきっかけにするならば、これから起こる災害の備えができる期間は12年が経とうとしています。

そうした中、コロナ期に起こったトイレットペーパー買い占めは、デマであるとわかっていても冷静に行動できない人々と日常を共にしているということを目の当たりにし、この人たちは2011年の大地震を経験していないのだろうか、日ごろから数日分のトイレットペーパーの備えもしていないのだろうかと思ったものでした。
ちょうどこの時期ワーキングホリデーで日本にやって来た私の教え子(日本語学科の韓国人)が、アパートに着いたもののトイレットペーパーが買えなくて本当に困ったと話していたのを思い出します。

検温は毎日行いますが地震防災訓練は久しくしなくなった学校。コロナのことばかりでないがしろにされているものに気づく時、災害発生時の対応や避難経路など、身の回りを今一度再確認してみるのもよいのではないかと思いました。