【週刊ハンガンネット通信】第454号 (2023年8月28日発行)
「検定試験の勧め」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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生徒が全員主婦のグループレッスンにて、韓国語学習のモチベーションにと検定試験を勧めました。
「検定試験受付が始まりますね。申請してみてはどうですか。自分で思っているより少し上のレベルを狙うのもモチベーションアップにつながるかもしれませんよ。」
するとこんな答えが返ってきました。
「受験料って高いんですよー!絶対に受かる級じゃないと受けられません。」
なるほど、その視点が欠けていたかと気づきました。高い受験料、決してもったいないものにしたくないという心理。
クラスメート全員が共感します。「そうなんですよー」
そんな検定試験の受験料はいったいいくらなのか検索してみました。
ハングル能力検定試験
1級 10,000円
2級 7,000円
準2級 6,300円
3級 5,300円
4級 4,200円
5級 3,700円
また上記料金は2022年に改訂されたものでそれまでの料金はこちらだったようです。
1級 10,000円
2級 6,800円
準2級 5,800円
3級 4,800円
4級 3,700円
5級 3,200円
確かTOPIKはもう少し安かった印象がありましたが、いくらなのかこちらも検索してみました。
TOPIKⅡ 7,000円
TOPIKⅠ 5,000円
むむ?? TOPIKってこんな料金でしたか?
上記は2023年7月試験からの改定料金で、その前は、
TOPIKⅡ 6,000円
TOPIKⅠ 4,500円
だったということです。
ただ上記も2022年に改訂された料金で、その前は、
TOPIKⅡ 5,500円
TOPIKⅠ 4,000円
ただ上記も2021年に改訂された料金で、その前は、
TOPIKⅡ 4,000円
TOPIKⅠ 3,500円
だったということです。
TOPIKⅡの場合3年ほどの間に 4,000円→ 7,000円という値上げが行われていたのですね。
結構大胆な値上げペースに思います。
これらが高いか安いかは英語のTOEICや日本語のJLPTなどの試験や他国との比較なども必要かもしれません。
先の韓国語学習者主婦グループの場合、聞いてみたところ5千円以上になると気軽に受けられる値段ではないということです。
彼女たちにとっては検定試験合格が今後履歴書作成に必要な項目というわけでもないので、
モチベーションのためだけに5千円以上は難しい金額のようです。
これがそのまま主婦の学習者の一般的考えだと仮定すると、
TOPIKⅠ、TOPIKⅡ、ハングル能力検定3級以上は、今後主婦の受験者は減ることになりますが、さて実際はどうなのでしょうか。
幅広い年齢層の学習者が増えている韓国語ですが検定試験の今後の推移も気になるところです。
