【週刊ハンガンネット通信】第457号 (2023年9月25日発行)
「韓国文学翻訳院の研修に参加しました」
加藤 慧
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7月24日から8月4日にかけて、ソウルの韓国文学翻訳院で行われた <2023 한국문학 번역가 역량강화 프로그램> に参加しました。
渡航費・宿泊費・食費の支援をいただきながら、日本語圏・フランス語圏・ドイツ語圏・ロシア語圏の韓国文学翻訳家、合計15名で研修を受けました。
大変充実したプログラムでしたので、簡単にではありますが、内容の一部をご報告したいと思います。
・작가와의 만남
作家のキム・ミウォルさん、チョン・セランさんのお話を伺うことができました(サインもいただけました!)。
翻訳についての、作家さんたちの考えを聞ける大変貴重な機会でした。
・번역실습 및 합평
事前にそれぞれ取り組んでいる訳文20ページ分と原文(30ページ以上)を提出し、全員分読んでから臨みました。
日程的にもかなりハードでしたが、この過程だけでも力がついたような気がします。
先生と日本語圏参加者の皆さんから訳文のフィードバックを受け、たくさんのヒントをいただきました。
・번역 세미나 “좋은 번역이란 무엇인가”
最後の翻訳セミナーでは、「良い翻訳とは何か」について全員で考えました。
各言語圏ごとに代表者が発表を行い、様々な視点から討論をしました。
翻訳に関する学びはもちろん、日本、そして世界の韓国文学翻訳家の皆さんとの素敵な出会いが大きな財産となりました。
韓国文学や韓日翻訳への学習者の関心が高まるなか、この経験は韓国語教育の仕事にも還元できると思います。
オンラインでの文学作品精読のレッスンも好評です。
まだ夢のまた夢ですが、いつの日か翻訳も教えることのできる講師になれるよう、さらに学びを深めていきたいと思っています。
