通信464 「K-POPダンスの衝撃」日下隆博

【週刊ハンガンネット通信】第464号 (2023年11月6日発行)

「K-POPダンスの衝撃」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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先日、韓国語学習者が中心となって企画主催した「みんなでK-POPダンスを踊ろう」という催しに参加して来ました。

入門者向けの内容でしたが(そうでなければ自分には参加は不可能でしたが)人生初体験のダンスレッスンは衝撃でした。

まずはストレッチに1時間ほど。もうこれだけで体が心底喜んでいます。

そしてそのあとついに具体的なダンスの振付の練習です。
練習曲はBTSの<Dynamite>。

たった1小節を覚えるのに必死です。
最終的にはサビの8小節をなんとか頭に入れて通しで踊って完成です。

合計で3時間ほどの全身運動となりました。

そこで得たものは計り知れないものでした。

記憶の作業は日常的に行っていますが、様々な体の動きを記憶していくという作業は初めてした気がします。
そしてK-POPアイドルの振付を分解して、多少なりとも記憶できるようになったことは大変な喜びでした。

脳は相当に活性しているに違いない。
体は心地よい疲労で喜びがあふれてくる。
そうか、ダンスに魅了される人々はこの喜びの積み重ねをしているのか!
ダンスの魅力が初めてわかったぞ!

ああ、そしてK-POPアイドルの偉大さを初めて体で知った。
彼らはこんな練習を毎日何時間もこなし、この何百倍もの小節数のダンスをライブで踊り、
おまけに息切れもせず踊りながら生で歌も歌ってしまうのだ。
そして曲と曲との間には軽妙なトークまでもこなしてはいなかったか!

普段なんとなく見ていたK-POPアイドルたちのパフォーマンスが神のなせる技だとこの日初めて認識した。
だからなのだ!だから全世界がK-POPに熱狂するのだ。
ああ偉大なり。たゆまぬ努力の結晶よ。

そして私は教室生にこの話をしました。
「K-POPアイドルはとんでもない神業をなんでもないようにパフォーマンスしていたんですね。」
そして最も強調する部分は、たゆまぬダンスや歌の練習努力に加えて
「おまけに彼らはダンスやメロディー歌詞を覚えることのみならず、外国語まで勉強をしているんですよね」ということでした。

外国語まで勉強する努力家K-POPアイドルという視点を改めて話すと、
やはりみなさん元気づけられるようです。
「そうか!自分たちもK-POPアイドルの努力に見習ってそのほんの一部でも韓国語の勉強をがんばろう!」と。