【週刊ハンガンネット通信】第483号 (2024年4月8日発行)
「ドラマ<Eye Love You>」
ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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3月末に という日本のドラマが最終回を放送しました。
日本の女性と韓国の男性の恋愛を描いたドラマで、
こうしたドラマが地上波で放送されるのが話題となったようです。
番組宣伝にも力を入れ同局のバラエティ番組などに主演俳優が出演していましたが、付き添う通訳さんのキャラクターも話題になりました。
同時にNetflix配信も行い日本のドラマをすぐに韓国でも見ることができるというのも新しい時代の形でした。
日本人女性は相手の「心の声」が聞こえるため、相手が声に出さなくても相手の気持ちがわかるという能力の持ち主ですが、韓国人男性の心の声は韓国語のため理解できないという設定でした。
この韓国人男性の心の声に日本語字幕がついていないということでも、韓国に感心のある人や韓国語学習者らの注意を引いたかもしれません。
そこで教材に良いかもしれないとドラマを見てみましたが、教材として継続使用はやめました。理由の最も大きいものに、韓国人男性の心の声という設定のため心の声が流れるところでは韓国人男性は口を閉じたまま、あるい日本人女性の顔の表情を映しているなどで韓国人男性の口の動きを見ることができないという点でした。
初回放送週、19歳女子が主な構成の韓国語クラス(全15人)にドラマを見たかどうか訊いてみたところ3人ほどが「キャーー」と興奮気味に手をあげました。
他の学生は「見てません」あるいは「何それ?」といった反応でした。
授業でこのドラマのことを話題にしたのはこの一度きりではありますが。
ドラマは韓日の男女が温泉施設に行ってデートをするシーンで韓国人男性が 양머리 を教えてあげるといった場面もあり、こうしたシーンはまだ韓国にあまり興味を持っていなかった人たちの中で新鮮な胸キュンシーンとなる人もいるかもしれないな、新たな韓国ファンを生むだろうなあと感じました。
