【週刊ハンガンネット通信】第504号 (2024年9月24日発行)
「スマホのハングル入力方法 どちらが主流?」
HANA ペ・ジョンリョル
===================================
小社が運営している国語学習のサイト「hana+(ハナタス)」で常に多くアクセスを集めているのが、「ハングルの入力方法徹底解説! スマホで韓国語を打ってみよう」というページです(https://www.hanatas.jp/study/3273/)。
まったく大したことは書いてないのですが(私が執筆したのでそう言えます)、私のパソコンで「スマホ/ハングル入力」でグーグル検索しても最上位に表示されます。
このページでは、スマホの言語設定方法を説明したのち、쿼티(QWERTY、つまり두벌식=2ボル式のキーボード入力)と천지인(天地人)という二つの入力方法について説明しています。天地人方式についてここで詳しく説明はしませんが(知らない方は上記記事ご参照ください)、もともとサムスンの피처폰(ガラケー)特有のものだったかと思います。
私も以前、韓国携帯を1台持っていて天地人方式でハングルのショートメールを打っていました。ガラケーの10キーでハングルを入力するには優れた方法だと思いましたし、感心もしました。しかし片手の親指入力が得意ではないので、iPhoneを使うようになるとキーボードの両手親指打ちに移行しました。しばらくそれを続けたのですが、今度は指が大きすぎて打ち間違いが多く、結局また天地人に戻っています。
最近社内でその話題が出た際に、小社の30代社員も「自分は以前から天地人方式。でも周りの韓国人の友達からずいぶん珍しがられる」と言います。彼女の周辺の友人はみな2ボル式で、まるで珍しいものを見たように扱われるというのです。
たまたま小社を訪れた韓国の60代男性、40代男女にも聞いてみたところ、3人とも2ボル式使用者で「天地人は昔のガラケー時代のもの」と言い切ります。
気になってネットを検索してみると、「天地人の総本山」サムスン電子も、今年ついに天地人に代えて、QWERTY方式を自社スマホのデフォルト設定にしたというニュースがありました。
https://www.chosun.com/economy/tech_it/2024/03/12/42EQ3UVN3VCZLGTQLT4V6YPG3U/
さらに、あるサイトでは「天地人を使うのは아재」「天地人は아재判別機」などと、若い世代のネタにもなっていました。もう世宗大王が草葉の陰で悲しんでいるに違いありません。
私や小社30代社員のようなガラケー体験世代はともかく、Z世代においては絶滅したのではないかと心配になってきました。そこで現在韓国の大学院に通っている小社の元バイトの女性(20代)に頼んで、韓国に住む彼女の周囲の韓国人はどうか聞いてもらいました。
すると、20代の男女42人に聞いて返事をくれました。結果は、キーボード入力が34人(81%)、天地人が8人(19%)とのこと。若い世代でも天地人を使っている人はいるんですね!
天地人の欠点として、キーボードに比べて打つ回数が多くなることが挙げられますが、実はiPhoneはフリック入力ができるので、その欠点をある程度カバーすることができます(フリック入力についても知らない方も上記ご参照ください)。
余談ですが、小社で今働いているアルバイトの人(1年ほど韓国の学部課程に通ったことがある日本人大学生)に聞いたところ、天地人方式自体を知りませんでした。そこで天地人方式の原理を教えて、フリックによる入力方法をデモしてあげたところ、「これはすごく便利そう!」と大いに興味を示していました。
