通信569「冬季オリンピック」伊藤耕一

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【週刊ハンガンネット通信】第569号(2026年2月11日発行)
「冬季オリンピック」伊藤耕一
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冬季オリンピックが始まりました。
ソウルオリンピックがきっかけで韓国語を勉強してみたいと思った自分のように、イタリア語を勉強してみたいと思う人もいるのだろうなと思いながら観ています。
当時、テレビでハングルで書かれた国名のプラカードを見て「どうやって読むのだろう?」と思ったのが私が韓国語を勉強してみたいと思った一番のきっかけでした。

学生の頃、半年だけイタリア語を習ったのですが、イタリア語でも同じような疑問を持ちました。

「アルファベットをどうやって読むのだろう?」
例えばイタリア語で日本と韓国と中国はこのように表記されます。
日本:Giappone(ジャッポーネ)
韓国:Corea(コレア)
中国:Cina(チナ)

基本は「ローマ字読み」と習いましたが、例えば「Co」は「コ」、「Ci」は「チ」と読むことに最初は戸惑いました。

日本語のか行・ちゃ行・が行・じゃ行の各音をイタリア語で表記すると次のようになります。

cachicucheco
チャチュチェチョ
ciaciciucecio
gaghigughego
ジャジュジェジョ
giagigiugegio

同じアルファベットを使っても後ろの母音によって子音の発音が変わることを興味深く思いました。
これを見て、言語は音が先にあってその音に文字を当てはめたのだなと認識したことを思い出しました。

また、韓国語と日本語では「同じ漢字」を使う語彙がたくさんあり、発音から漢字を類推してその意味が分かることがよくあります。
初めて聞く単語でも前後の文脈から類推して分かることもあります。
語彙や発音で日本語⇔韓国語⇔中国語間で関連する単語の性質のようなものを、イタリア語⇔英語間で感じたことがあります。

例えばこのような単語はイタリア語と英語の間の関係性を示唆し、イタリア語と英語を結びつけることができます。

英語イタリア語意味発音
machinemacchina機械マッキナ
longlungo長いルンゴ
citycitta都市チッタ
perfectperfetto完全なペルフェット
numbernumero番号ヌメロ

「どうしてこのように単語が似ているのか?」と当時先生に尋ねたことがあります。
似ている単語のほとんどは、ラテン語由来の単語であることが理由だと説明を受けました。
昔のヨーロッパは「ローマ帝国≒今のイタリア」が中心地で、ローマから周辺の国々に言葉が伝わって行ったとの説明でした。
これは、昔の東アジアで中国から周辺の国々に言葉が伝わって行ったのに似ています。

テレビを見ながら、時々聞き取れるイタリア語に耳を傾けながらオリンピックを楽しみたいと思います。