【週刊ハンガンネット通信】第530号 (2025年5月5日発行)
「ハングルの前に」 ワカンドウ韓国語教室 日下隆博
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4月から始まる日本の学校の年度、2025年度が始まり1か月が経ちました。
この間ハングルを覚える授業を、新規の生徒を対象に開始した先生もいらっしゃることかと思います。
さてこのハングルを覚える授業ですがまず先生方は最初にどんな話をしますでしょうか?
近年の授業ですと、知っている韓国語を生徒に聞いてみる、といった導入部もあるかと思います。
そして本題のハングルを説明する直前には何をしますでしょうか?
母音と子音を知らない生徒を確認するのではないかと思います。
この時生徒全員が「問題ありません」となればすぐに本題に入れますが、母音と子音がわからない生徒の割合はある程度存在することは織り込み済みで授業準備をしているかと思います。
教科書によってはこの母音と子音の詳しい説明がないものも多いです。
母音と子音をこれまで意識したことのない生徒は、ガッテンしてもらうのに意外と時間がかかることがあります。
またこの時点であきらめ顔の生徒を見ると母音と子音は人によっては大変ないばらの道なのかもしれないと思うこともあります。
中には授業冒頭から初声中声終声の説明から開始する先生もいるのかもしれませんが、それよりも情報量の少ない母音と子音の違いで挫折する生徒が出ないように、少しでも良い方法を模索したいと思います。
