通信585 「韓国語を使って韓国関連企業で働きたいけれど」 幡野泉

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【週刊ハンガンネット通信】第585号(2026年6月15日発行)

「韓国語を使って韓国関連企業で働きたいけれど」 アイケーブリッジ外語学院 幡野
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ミレ韓国語学院の前田先生が、韓国語上級者の方々を韓国語講師として育てていらっしゃいます。上級者になったあと韓国語をどう生かしていくか、これまた大きなテーマですよね。

当校では通訳や翻訳などのクラスを通じてこれらの方々が先の目標に向かって進むことができるようサポートしていますが、それと並行して取り組む事業の一つに人材紹介業があります。韓国語を使って、生かして働きたい方々がいて(求職者)、またそれらの人材を求める企業なり(求人者)があり、そこを繋ぐわけです。

日本にある韓国関連の企業の中には、韓国大手企業もあれば、韓国で成功したため海外に事業展開しようと日本に拠点を構えたばかりのスタートアップ企業があります。

後者は日本語が上手な支社長さんなりが一人で日本法人を立ち上げることも少なくなく、忙しくなってくると(良いことです)、こういうことができる社員が必要と、求人を出すことになります。

求職者の中には、このような立ち上げに関われることを「やりがいがある」「楽しそう」と感じる人もいれば、「小さくて大丈夫か」「仕事は誰に教えてもらえるのか」など、不安に感じる人もいます。応募の際にその不安を吐露する人が少なくありません。

では、大きい組織なら良いかというと、これまた韓国企業と日本企業は商習慣が違います。韓国企業の特徴として、変化を恐れないという点があり、トップの一言でガラッと方針が変わったり、業務上の予定が突然変わったり、ということは日常茶飯事です。日本の方の中にはこのようなことに強いストレスを感じる人も少なくありません。

社会経験が少ない若年層(20代〜30代前半)の方は特に韓国への漠然とした憧れが強く、いざ韓国関連の企業で働くとなると、韓国語の学習や留学生活だけでは知り得なかった心理的ハードルを乗り越えてもらうことになります。

人材紹介にあたっては求職者と面談を行い、不安を感じている方には私が知りうる限り誠実に事実をお伝えするようにしていますが、これらの韓国企業の特徴に足踏みをする方も少なくありません。個人的には、「韓国語を使って仕事がしたい」なら、せっかく韓国語を生かせるチャンスなのだから飛び込んでみて欲しいなと残念に思います。

しかし、最も避けるべきはミスマッチなので、背中を押したくなるのをグッと堪えて、本人の意思に任せるようにしています。