通信579 「学びがつながる」加藤 慧

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【週刊ハンガンネット通信】第579号(2026年5月4日発行)

「学びがつながる」加藤 慧
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4月から、東京外国語大学のオープンアカデミーでネパール語の授業を受講しています。ネパール語を勉強してみたいと思った動機のひとつが、子音で終わる音が多いことや濃音に似て聞こえる音などがあることなど、なんとなく韓国語との共通性を感じて親しみをおぼえたことでした。

実際に勉強を始めてみると、それぞれの文字のかたちは似ていないものの、子音と母音の組み合わせであることや、子音に調音点による分類があり、同じ調音点で出す音も有気音と無気音に分かれていたりなど、ますます近いと感じることが増えました。

そしてその感覚は当たらずと雖も遠からずでした。ネパール語の源になっているサンスクリット語の発音体系が、タイ文字やハングルなどの新しい文字にも影響を与えているという話を聞いたとき(タイ文字は少しかじった程度ですが)自分の中でこれまでの学びがつながり、何とも言えない嬉しい気持ちになりました。

ネパール語でいつか日本語学校の学生たちと会話ができればうれしいなという気持ちはもちろんありますが、いまのところはこのように知的好奇心が満たされていくだけでも満足感でいっぱいです。語学は使えなければ意味がないと言う人もいるでしょうが、道具としての語学がすでに多くの部分でAIに代替されつつある今、人間にしかできないのは、学びを通して得られる喜びを感じ、人生を豊かにしていくことなのではないでしょうか。

何か国語も学んでいると、一体何を目指しているのかなどと冷笑されることもありますが、私にとっては役立つかどうかよりも、語学を通して異なる文化を学ぶことそのものが、そしてそれがつながる瞬間が何よりも喜ばしい過程です。もちろん学習目的は人それぞれですが、韓国語学習者の方たちともその過程を共有していけたらいいなと思っています。