通信580 「パッチムを学んだその後で」田附和久

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【週刊ハンガンネット通信】第580号(2026年5月11日発行)

「パッチムを学んだその後で」田附和久

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大型連休が明け、皆さんが担当、あるいは受講されているクラスも再開されたことと思います。

4月に始まった入門クラスは、母音字・子音字の学習を一通り終え、いよいよ本格的にパッチムや連音化に入っていく頃でしょうか。

私はパッチムを指導する際、前半・後半の2段階に分けています。前半では鼻音の「ㄴ, ㅁ, ㅇ」と流音の「ㄹ」を、後半では閉鎖音(口音)の「ㄱ, ㄷ, ㅂ」をそれぞれ扱うようにしています。

鼻音のパッチムを教える際に、「アンガールズ、アンジャッシュ、アンミカ」と声を張り上げているという話は、以前ご紹介したことがありました。
(URL: https://hangangnett.com/2024/06/03/%E9%80%9A%E4%BF%A1489-%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9F/ )

ただ、パッチムの発音練習ばかりでは受講生も飽きてしまいます。そこで私は、パッチムを習うタイミングに合わせて、漢字語数詞も学び始めるようにしています。

まず、鼻音・流音の学習が終わったところで 1(일)から 5(오)まで。次に口音が終わったところで 6(육)から 10(십)までを扱います。

漢字語数詞の単元では、電話番号を使ったり、数字を用いたゲームをしたりといった活動を取り入れている先生も多いことでしょう。

私もそうしたアクティビティをよく行いますが、それに加えて、パッチム・漢字語数詞・連音化という一連の学習を終えたところで、「余談ですが」と断りつつ、必ず話すことがあります。

「日本でも『二・二六事件』や『五・一五事件』のように、起きた日付で呼ばれる事件がありますが、韓国ではそれ以上に、日付の数字で表される事件や歴史的事象が多いんですよ」
そう前置きをしたうえで、「3・1」「6・25」「8・15」を韓国語で読んでもらいます。「皆さんは、これらが何を表すかご存じですか」と問いかけ、受講生からの反応を見ながら、それぞれに簡潔な解説を加えていくのです。

受講生の中には、「韓国語の授業で歴史の話は聞きたくない」、あるいは「日本が朝鮮半島を統治していた時代の話は……」と抵抗を感じる方がいるかもしれません。しかし、言葉を学ぶ上では最低限の歴史的背景を知ることも不可欠であると、いかに納得感を持って伝えられるか。そこに韓国・朝鮮語教師としての真価が問われるのではないかと、私は考えています。もっとも、あまり気負いすぎてもいけないのでしょうが。

もうすぐ「5・18」も近づいてきます。授業中、受講生の皆さんの瞼が重くなってきたら、また「ちょっと脱線しますが」と言いながら、 「5・18」 を読んでもらってから、 私が初めて望月洞(マンウォルドン)を訪ねたときの話や、ハン・ガンの小説、ソン・ガンホ主演の映画の話などを紹介してみようと思います。