通信600「教え方の学校」オープンスクールで感じたこと 前田真彦

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【週刊ハンガンネット通信】第600号(2026年9月28日発行)
「教え方の学校」オープンスクールで感じたこと ミレ韓国語学院 前田真彦
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ミレ韓国語学院の前田真彦です。
先日「教え方の学校」オープンスクールを実施しました。
普段の授業をそのまま見ていただいて、ご意見を伺おうという趣旨です。
約40人の参加があり、いろんな意見をいただきました。ありがとうございます。
流れは以下のとおりです。

 1,小テスト
 2,音声批正の相互批評
 3,講読
 4,模擬授業
 5,質疑応答

当日の授業の司会進行も含め、すべて教え方の学校の受講生が輪番制でするものです。私はオブザーバー的な立場です。

1<小テスト> 実施する側も受ける側も勉強になります。作成し実施する側は、試験範囲を完全に掌握し、ポイントとなる質問をバランスよく配置し、てきぱきと進行する必要があります。人を指名して活動させる練習になります。韓国語の実力向上にも役に立ちます。

2<音声添削> 受講生の音声の批正を的確にできることが教え方の基礎になります。発音指導のための必須活動です。

3<講読> 韓国語に関する論文・専門書籍を読んで知識を深めます。今まで野間秀樹先生の『ハングルの誕生』、『韓国語概説』(前田訳・大修館)など普段の授業では学べないものを取り上げてきました。今回は、「会話とニュース・新聞では使われている語彙が違う」という内容の報告でした。会話の延長線上に上級の読解があるのではない、という明確な認識です。こういう認識を教える側がしっかりと持たないと、受講生を指導するときに、方向性を誤ってしまいます。

4<模擬授業> 実践力を鍛える中心課題です。今回は漢字語彙の増やし方の一工夫の模擬授業でした。楽しくよく工夫された授業でした。

司会進行も、授業を進めるうえで大切な力を養います。授業力は司会進行力でもあります。こういう力は一朝一夕で養えるものではありません。

実践力を鍛えるためには、いろんなパターン(文法・発音・作文・会話・TOPIK対策など)の授業を実際にやってみる必要があります。学校教育の中には、大学での「教育課程」があり、「教育実習」もあります。また学校現場に出ると、先輩教師にもまれ、強制的に研究授業をやらされ、生徒や保護者の評価の目に常にさらされ、伸びていきます。

一方、民間市民講座の場合は、講師同士が鍛え合う場や批評にさらされる場が極端に少ないです。このままでよいはずがありません。

日々の実践を意図的に積み重ね、教える側の人材を育成していくシステムを作っていく必要があります。

今後も「教え方の学校」では、門戸を広く開き、たくさんの実践を公開していこうと改めて決心しました。