通信601 「延辺への国境ツアー」 アイケーブリッジ外語学院 幡野泉

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【週刊ハンガンネット通信】第601号(2026年10月5日発行)
「延辺への国境ツアー」 アイケーブリッジ外語学院 幡野泉
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9月のシルバーウィークは、いろいろなところで学習的なツアーが行われていたようですね。当校では初めて、旅行会社さんにご協力いただいてのツアーを実施しました。当ハンガンネット会員の皆さんにもお知らせをさせていただきましたが、中国吉林省朝鮮族自治州へのツアーです。

参加された方々から「ずっと行きたいと思っていたけど、個人では行きにくい。機会を作ってもらえて、本当に嬉しい」「いちど白頭山の天池を見てみたかった!」と言われ、当初はツアーが催行できるか不安でしたが、多くの方が関心を持つ地域なのだということを実感しました。

参加者は、韓国語の先生や翻訳家の方など専門家の方がやや多く、韓国語学習者も、長年韓国語を勉強している方や、韓国・朝鮮半島をより深く知りたいという方が多かったです。

帰りの飛行機で周囲にいた方々に、「いちばん印象に残った場所はどこですか?」と尋ねたところ、白頭山と中朝国境が2分、という感じでした。

白頭山は文句なしのパワースポットなのでおいておいて、なるほど、国境か、と。陸続きの国境は、島国である日本にはありません。

2年前に私が個人的に延辺を訪れたときは国境付近に行かず、でもガイドさんから、ロシアとの国境まで行けると聞いていたので、興味を持っていました。

そこで今回、中朝、中露、中朝露への国境行きを企画したのですが、もっとも緊張が高まっていると言われる中朝露は断念し、中朝と中露の国境を訪れました。

この2つの雰囲気はまったく違い、中露は緩く、中朝は緊張が走っていました。政治的(軍事)、地理的に緊張をはらむ地域ですし、その場に実際に立つと、いろいろな思いがよぎります。

参加者の方から、国家間の溝を埋めるのは、やはり人と人との交流だという言葉がありましたが、本当にその通りだと思います。

人と人との交流さえ難しい国があるわけですが、まずはその地域に関心を寄せ続け、私たちと同じように、日々の生活に一生懸命の普通の人が暮らしているのだということを忘れてはいけないと思いました。

北朝鮮製の「平壌ビール」をお土産に買ってきましたが、ビール党の家族も「おいしい!」と唸る味でした。